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第二十八話 交錯その八

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 三人は今は分かれた、封真は自分のクラスに戻り神威と小鳥は二人でそうした。そのうえでだった。
 封真は部活まで出たがその帰りだった。
 校門を出るとそこに星史郎がいた、サングラスをかけてそこにいた。
「どうも」
「まさか俺を」
「いや、たまたまです」
 星史郎は封真に微笑んで答えた。
「こちらをです」
「通っただけですか」
「はい、結界を調べていまして」
「東京に」
「何処にあるのか」
 結界がというのだ。
「そうしていてです」
「この時間ここをですか」
「通ったのです」
「では偶然ですか」
「いえ、必然ですよ」
 星史郎はこう返した。
「ここで僕達が出会ったのは」
「必然ですか」
「封真君がこの学校に通っていまして」
 そしてというのだ。
「僕が結界を調べてこの場所を歩いていた」
「だから出会った」
「二人がそうしていたからです」
 それ故にというのだ。
「僕達が出会ったことはです」
「必然ですか」
「そうです」
 まさにというのだ。
「偶然とではないのです」
「必然ですか」
「この世に偶然はないでしょう」
「全て必然ですか」
「物事には全てはじまり、きっかけがあるのですから」
「それは全て偶然ではなく」
「そうしたものがあってこそなので」 
 はじまり若しくはきっけかがというのだ。
「ですから」
「必然ですか」
「何事も。それでなのですが」
 星史郎は封真にさらに話した。
「これから何か食べませんか」
「甘いものでしょうか」
「ああ、いいですね」
 言われてだ、星史郎は笑顔で応えた。
「言われてみれば」
「あの、何かといっても」
「とりあえずでして」
 言ったのはというのだ。
「まだ何を食べるかまではです」
「考えていなかったんですね」
「ですが」
 それでもというのだった。
「封真君も甘いものがお好きで」
「星史郎さんもですか」
「お互いお好きなら」
 それならというのだ。
「これもまた必然ということで」
「一緒にですか」
「食べましょう、そうですね」
 少し考えてからだ、星史郎は封真に答えた。
「善哉なんてどうでしょうか」
「今回は」
「前に皆さんで食べた時はケーキだったので」
 それでというのだ。
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