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第二十八話 交錯その七

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「今の人間では無理だ」
「だからか」
「表面だけのことで地球が滅びるのか」
「それは」
「そうも考える、俺がこう考えても答えは出ない」
 こうも言ったのだった、神威に対して。
「だがな」
「考えることはか」
「行ってな」
 そしてというのだ。
「そのうえで思う」
「そういえばそうだな、人間は所詮だ」
「その程度の存在だな」
「何十億いてもな」
 それでもというのだ。
「所詮はだ」
「表面だけのことだな」
「それも全てじゃない」
 その表面においてもというのだ。
「まだ人間が至っていない、暮らしていない場所も多い」
「そうだな、やはり所詮とな」
「言っていいな」
「人間はな」
「その人間が地球を滅ぼせるか」
「そして悲鳴を挙げるか」
 神威も考える顔で言った。
「そう考えるとな」
「どうかとなるな」
「ああ、しかもだ」
 神威は真剣な顔でこうも言った。
「人間が滅んだ時巻き添えでどれだけの生きものが死ぬ」
「人間と共に暮らしているな」
「ペットや家畜が」
「その命はどうなる」
「その命を滅ぼすことにもなる」
「そんなことを地球が望んでいるのか」
 封真は言うのだった。
「果たしてな」
「考えるとな」
「どうかとなるな」
「そうだな、だからか」
「俺は地の龍でもな」
「人間を滅ぼすことがいいとはか」
「考えられない、お前とはそこが違うか」
 こう神威に言うのだった、そして。
 一呼吸置いてだった、小鳥も見てからそのうえであらためて神威に顔を戻してあらためて言ったのだった。
「しかし言った通りだ」
「俺も小鳥もか」
「護る、そのうえで戦いを終わらせて」
 そしてというのだ。
「また三人で暮らそう」
「その為に戦うか」
「俺はな」
「そうした考えか、俺も同じだ」
「また三人でか」
「暮らそう」
 封真に顔を向けて告げた。
「必ずな」
「そうだな、その為に戦おう」
「俺もお前も」
「地の龍と天の龍に分かれても」
 それでもというのだ。
「今はそうでもな」
「これからな」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「戦おう」
「ああ、そして早くな」
「終わらせよう」
「この戦いをな」
 そして三人でまた暮らそうとだ、こう話してだった。
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