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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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 やっぱり、仲間達は私のお祝いに集まってくれた。例のお好み焼き屋さん。お店に着くと表の古いガラス戸に [やったぜ! 優勝 山葵]の張り紙が・・・きっと、白木屋君の仕業だ。急いで、ガラス戸を開けて中に入って

「あのさー」って言ったものの、カウンターに母娘連れのお客様が‥居るだけで・・。奥でおばぁちゃんの姿だけ。仲間の連中の姿が無い。おばぁちゃんがこっちを見て「いらっしゃい」と・・・。「あっ あのー 表・・・」  ・・・

 すると、突然、クラッカーが鳴って・・・「キャー」と、しゃがみ込む私に「おめでとう」とみんなの声が・・奥に隠れていたのだ。「やられたー」 前も、桔梗にやられたなと思っていた。

 すると、キラちゃんが小さな花束を持ってきてくれた。

「ありがとう キラちゃん」

「山葵さん 私 ダブルスの試合、応援に行ってたの すごかったよ お母様と それでね すごく努力してるんだよ 見習いなさいって言われちゃったー」

「そう 応援にきてくれてたのー ありがとうネ お母様も・・・」

 そして、おばぁちゃんが「ほらっ 特製 山葵焼きだよ 今日は好きに焼きな!」って、アルミのカップでお好み焼きの具材の上にイカが山盛りで、一番上にわさびが・・ その時、初めて気が付いた。壁に [天神中テニス部OB山城山葵 近畿大会優勝 特製 山葵焼き 特別\650] [天神中学生は \500] そして、その下に、いかにも付け足したような[これを食べて 京都高校選手権も 優勝]の紙が・・

「おばあちゃん あれっ」

「あぁー みんなが宣伝してくれてね 生徒さんが来てくれるの増えたんだよ ありがとうネ あんたのお陰 さっきまでも、野球部だっていう連中が部活帰りだって、いっぱい居たんだよ これを食べて、勇気をもらうんだってー」と、嬉しそうに・・・私は、それ以上何にも言えなかった。

 そして、食べ終わった母娘連れが帰る時

「私 中学入って、初めてテニスやってるんです 1年生です 友達からここの話聞いて、お母さんに連れてきてもらったの 私 先輩のようにうまくなりたいです 今日は、ラッキー あこがれの先輩にお会いできて 今度、教えに来てくださいネ」と、私の手を無理やり取ってきた。

「あっ あっ そうなのー 後輩? 頑張ってね」私、突然だと気の利いたこと言えないんだ。

「山城山葵もついにスターの仲間入りかー」

「やめてよ 白木屋君 私 たまたま優勝できたんだからー」

「ウソだよ 試合の前の日 勝てなかったら、刈り上げにするから ゴメンネってライン来てたんだよ」って、山水が暴露していた。

「やだぁー なんでそんなことを・・」と、私は山水の脚を叩いたつもりだったんだけど、指先が違うものに当ってしまった。その時、山水
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