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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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は顔を歪めていたんだけど・・。

 私達は解散の後は、それぞれのパートナーと一緒になって別れるのが恒例になってしまっていた。山水と歩いていると

「山葵 本当に頑張ってるなー 小学校の時はあんなに泣き虫だったのにー」

「そんなことないワー 泣いてへんよー」

「そうかぁー 僕が髪の毛引っ張ったぐらいで泣いてたし 靴箱のとこで、山葵の靴を蹴とばしたら、泣いて、先生に言いつけに行ったやんかー あの時、担任の谷口先生に えろー怒られた でもな 村沢君 好きな女の子の気を引こうとして、意地悪するのは良くないよ 逆効果よ 優しくしないとねって、教えられた 先生はわかっていたんだ 僕が山葵のこと好きなんだって」

「えぇー そーやったん ウチ 山水のこと好きやったんやけどー いつも 意地悪してくるから、あん時、悲しくて 先生に・・」

 私は、わざと? 児童公園に・・夕方は人が居ないの知っていたから・・そして、管理倉庫の横に来た時

「山水・・・ 選手権終わったらって 前・・・ ウチ かめへんでー 山水のことが好き」と、山水の手を両手で握り締めていた。山水は私を建物の横に連れて行って、私を抱きしめて、唇を合わせてきてくれたのだ。

 ただ、抱かれて唇を合わせているだけなのに、この甘〜い感じは何なんだろうと思いながら、私は夢の中に居るような・・・。

 その後は、二人とも黙ったまま歩いていて

「さっきは ごめんネ ウチ なんか 変なもの触ってしもたワ」

「あぁ いきなりだったし ちょっと痛かった 変なものってなんちゅう言い方やねー 使いもんにならんようになったらどうしょう」

「えっ えぇー そんなに痛かったのー? 使いもんってぇ?  ・・・あの時のこと?」

「ふふっ からかっただけだよ 大丈夫 あれくらいじゃー 山葵との時は大丈夫だよ」

「やだー なんちゅうことを‥ そんな 言い方 ウチ 一瞬 心配したんやからぁー」

「おぅおー 山葵もそんなこと心配するんや」

「アホ バカ山水」

 私は、もう あのウワサの時の辛かった気持ちも吹っ切れたような感じになっていた。頼むぞ! 山水 ウチのこと ず〜っと 見守っててやー



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