暁 〜小説投稿サイト〜
私の 辛かった気持ちもわかってよー
10-6
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 直ぐに、全国高校選抜の予選の団体戦があったけど、学力考査もあったし、麗香が体調不良で、私達はメンバーが少なく1年も動員したけど、準決勝で層の厚い京都国際に負けていた。
 
 そして、京都府の高校選手権が始まって、準々決勝に私とみく美、麗香、美湖、香菜花が残っていたけど、私と麗香、みく美と香菜花が当たったりして、準決勝では私と学館の小野寺鏡、みく美は京都国際の多々良カンナとの対戦になった。近畿大会の予選の時と同じなのだ。

 あの時と同じような戦い方で私は6-4で勝って、みく美ももつれた末に7-5で振り切っていた。又、私とみく美の決勝で・・・今回は私も最初から得意のサーブとスマッシュを駆使して、みく美も持ち前の強烈なスピードのあるショットを連発していたが、最後は私が8-6で勝っていた。

 ダブルスの方も私とみく美のペァは、麗香と美湖のペァに勝ってきた京都国際のペァ。これも、近畿大会予選と同じ。だけど、すんなりと6-3で勝って優勝したのだ。

 スタンドで見ていた璃々香先輩と衣笠響が来てくれて

「山城さん おめでとう 杉田さんも あなた達は素晴らしいわ 見ててもワクワクしちゃうワ 山城さん あなたは、もう、京都では 女王にふさわしいわね」

「えぇー そんなー 私 まだまだ・・ この前も神宮美弥に負けてしまって」

「まぁ あの人達は別格よ でも、二人とも接戦だったじゃぁない 次は期待してるね だけど、近畿大会でもダブルスを優勝したのは立派なもんよ 二人とも」

 次の日、登校すると見慣れた看板が・・・そして、コーチに連れられて私とみく美が校長室へ。今回は二人だけだった。

「やぁ いつもの二人だね 個人戦の決勝を応援に行ったんじゃが 音女の二人だろー いゃーぁ 興奮したね 身震いしたよ お疲れ様 部室とシャワールームも もう一回り大きくするように理事会にも注進しておいたよ」と、校長が、また、手を握ってきた。

 その後、私達は急いで手を洗いに行って、そして、全校集会の体育館の壇上に居た。やっぱり、今回は私達二人だけだった。正面の壁には [祝 シングル優勝 山城山葵さん][祝 ダブルス優勝 山城山葵、杉田みく美さん]の垂れ幕が・・なんでぇー 今回は・・。理事長が来ていたのだ。理事長と校長の賛辞の後、学生課課長が私達のもとに「ひとこと 挨拶をー」と、言ってきたのだ。みく美が私の肩を押し出すようにして・・私は、仕方なく

「ありがとうございます 今 私がここに立って居られるのも、素晴らしいコーチと先輩達が指導してくださったお陰なんです そして、このテニス部がある音羽女学院をとっても誇りに思います 皆様 応援ありがとうございました」と、お辞儀をしていたら、小声でみく美が「挨拶が優等生すぎるぅー」と・・。

 その時
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ