互いの狙い
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幽鬼の支配者《ファントムロード》のエレメント4というべきか、小さいながらも着実にダメージを与えている。
「この調子ならいけるはず・・・」
レオンside
完全にペースを握っているのは妖精の尻尾。恐らく戦略通りに進めているのであろうジュビア姉には余裕が見て取れた。
「さすが俺のジュビアだ、いい戦い方をするな」
「え?」
「まだ諦めてなかったんですか?」
隣でボケなのかマジなのかわからないことを言っているリオンくんに俺とサクラが突っ込みを入れるが彼は気にした素振りもない。そろそろ諦めた方がいいとは思うが・・・言わない方がいいか。
「どう?レオン」
「もし先にカナさんが出たら、妖精の尻尾の勝ちは確実だね」
恐らくジュラさん以上のパワーをMPFで見せつけた妖精の輝きで決めるのが戦略のはず。ジュビア姉を先に仕留めない限り、彼女の魔法を防ぐ手立てはないはずだ。
「でもカグラが先に出たらどうなんだよ」
「いや・・・恐らくそれも問題ないだろう」
ユウカさんの疑問にリオンくんが答える。それには俺も同意見だ。なぜならカグラさんもミリアーナさん同様にジュビア姉の水の身体にダメージを与えることができない物理型の魔導士だからだ。つまりよほどの何かが起きない限り、カナさんが出てくるまでの時間を稼ぐことはできる。
「この戦略なら妖精の尻尾に負けはないな」
「マーメイドが勝ってたら荒れそうだったけどなぁ」
競技パートを何食わぬ顔でソフィアが一位抜けしているため、ここで人魚の踵が勝つと一位で一日目を終えることになる。昨年は最後までいい位置に残っていたものの、最後まで一位に躍り出ることができなかった彼女たちがいきなりそれを叶えるとこの大会の流れが一気に変わるかと思ったが・・・この戦略を相手にしては難しいか。
「やっぱりすごいよ、シリルは」
恐らくこれを考えたのはシリルだろう。魔力もあり魔法の種類も豊富な上にあいつは頭もいい。ここまで万能型の魔導士は他にいないはずだ。
「それでも勝つのは俺だけどな」
ただ、それで諦めるようなことはあり得ない。あいつの知略もこちらは覆せるだけの力がある。この大会のどこかで必ずぶつかるであろうあいつを倒すのは・・・俺だ!!
第三者side
みるみる減っていく残り時間。それを見つめている仮面の魔導士たちは感心したように話をしていた。
「うまい戦い方をするわね」
「これなら少なくとも、あの子達の負けはないわ」
多くの
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