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八条学園騒動記
第七百九話 大きな家畜達その九

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「どうしても高度な教育を受けてだ」
「知ることですか」
「そうしたものだからな」
 それ故にというのだ。
「君は本当に高校を出ただけだとな」
「大学は行っていないとですか」
「思えない、優秀であることは知っている」
 彼を従兵に持つ大尉はだ。
「常に共にいるからな」
「左様ですか」
「しかしだ」
 それでもと言うのだった。
「今あらためてわかった」
「そうなのですか」
「君は優秀だ」 
 このことがというのだ。
「見事だ、それで話を続けるが」
「その考えはですね」
「汎神論はな、これは連合ではな」
「キリスト教にもですか」
「多神教の影響を受けてな」
「連合では各宗教の交流が盛んでしたね」
 上等兵はこの話をした。
「そういえば」
「信者同士も聖職者同士もな」
「もう混ざり合うまでに」
「極めて親密にだ」
 こう言っていいまでにというのだ。
「交流をしている」
「キリスト教にしても」
「イスラム教のモスクに行ってだ」
 キリスト教の聖職者がだ。
「共にイスラムの礼拝をしてな」
「他宗教であっても」
「そしてその後で法学者達と語り合う」
「それぞれの宗教のことをですね」
「笑顔でな、そんなこともよくある国だ」
「だから影響もですね」
「よく受けている」
 他宗教のというのだ。
「それであらゆるものにだ」
「神があるとですね」
「考えている、プロテスタントだけでなくな」
「正教に」
「カトリックもだ」
 連合ではというのだ。
「その様にだ」
「考えていますか」
「そうなっている」
「そうなのですね」
「それで資源にな」
 これにというのだ。
「していることはな」
「覚えておくべきですね」
「リサイクル技術もだ」
 連合はというのだ。
「非常にだ」
「優れていますね」
「君も知っているな」
「はい、そのことは連合にいますと」
「実感するな」
「使えるものは全てです」
「用いてな」
 そしてというのだ。
「使えるまでだ」
「徹底的に使いますね」
「人も働けるまでだ」
「働く国で」
「使い捨てはだ」
「人もものも」
「絶対にだ」
 それこそというのだ。
「しない」
「そうした国だ、それもだ」
「発展し続けてですね」
「栄えている要因だ」
「そういうことですね」
「家畜もそうだしな、何しろ牛の息もだ」 
 食べた後で出すそれもというのだ、所謂ゲップというもので大気汚染の原因の一つだとも言われていた。
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