第二十八話 古代の神々その十二
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「虫歯にも歯周病にもなるよ」
「そやからですね」
「しっかり磨くことだよ」
「それがそのまま健康につながるので」
「うん、古代エジプトでは重要視されていたんだ」
歯磨きがだ、衛生の概念がしっかりしていたがその中で歯磨きもかなり重要視されていたのである。
「砂があるからね」
「それで歯を傷めるので」
「よく磨いて」
歯をというのだ。
「気を付けていたんだ」
「そうなんですね」
「塔の中でも毎日磨いてるね」
メジェドは綾乃にこのことを確認した。
「そうしているね」
「身体も奇麗にして」
綾乃もそれはと答えた。
「そうしてます」
「いいことだよ、じゃあ今回もだね」
「身体を清めましたけど」
それに加えてとだ、綾乃はメジェドに答えた。
「歯も磨いてきました」
「いいことだよ、それじゃあ」
「これからですね」
「戦おうね」
こう話してだった。
一行と古代エジプトの神々の戦がはじまった、その中でメジェドとの戦もあったがこの神霊は姿を消してだった。
突如目から光を放ってきた、羅はその光を七匹の龍をぶつけて相殺してから額を流れる汗を右手で拭ってから言った。
「下手にかわそうとしたらな」
「かわせんかったな」
「ああ、そしてな」
攻撃を受けてとだ、羅はトウェインに言葉を返した。
「かなりのダメージをな」
「受けてたな」
「そうなってたわ」
「かなりの熱線やな」
トウェインはメジェドがその両目から放つ光線をこう言った。
「ほんま若し直撃を受けたらな」
「かなりのダメージを受けるな」
「そうなるわ、しかもな」
「相手は神出鬼没や」
このことはメルヴィルが言った。
「姿を消してはるさかい」
「ああ、そのうえで攻撃放つからな」
施も言ってきた。
「ほんまな」
「厄介やな」
「気配もせんしな」
「しかも影も見えん」
「そうなるとな」
「ほんま攻撃が厄介や」
誰もが歯噛みする上級だった、しかし。
ここでだ、芥川が笑って言った。
「ここで知恵を使うか」
「どうするのよ」
アレンカールが即座に問うてきた。
「知恵を使うって」
「姿が見えんでもある」
芥川は笑って答えた。
「姿自体はな」
「どういうことや」
中里が問うた。
「一体」
「白いもんに黒い墨を付けたらどや」
「ああ、そういうことか」
「そや、ここはな」
まさにというのだ。
「霧を出す術を使うが」
「その霧はやな」
「色を付けるんや」
「そうするな」
「それもかなり強いな」
こう言ってだった、芥川は。
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