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神々の塔
第二十八話 古代の神々その十

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「そやからな」
「うちもやね」
「出来るだけな」
 酒はというのだ。
「節度を保って」
「飲むことやね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうせんとな」
「ほんま身体壊すね」
「お医者さんにも診てもらって」
「検診やね」
「定期的にそれを受けて」
 そうもしてというのだ。
「そしてな」
「そのうえでやね」
「身体が危ないと思ったら」
 その時にというのだ。
「そして検診で言われたらな」
「節度を保つことやね」
「そや、さもないとな」
「ほんまに身体壊すね」
「それな、綾乃ちゃんほんまお酒好きでな」
 芥川も言って来た。
「それで毎日かなり飲んでるな」
「そやからやね」
「尚更な」
 綾乃が無類の酒好きであることからというのだ、毎日かなりのそれこそ誰よりも飲んでいるのが彼女なのだ。
「こっちの世界でもやし」
「起きた世界でもやね」
「起きた世界やと余計か」
「身体の仕組みがちゃうし」
「精霊特に光の精は酒に強い」
「アルコールへの耐性がちゃうわ」
「元々そうでな」
 そうした種族でというのだ。
「綾乃ちゃんはステータスも特性もや」
「アルコールに強いね」
「そうやけどな」
「起きた世界やと生身の人間やね」
「人間は光の精より酒が弱くてな」
 アルコール耐性が低いというのだ。
「それでな」
「ステータスも一般人やし」
「それでいつもよおさん飲んだら」
 そうすればというのだ。
「こっちの世界以上にな」
「危ないね」
「そや」
 まさにというのだ。
「それはな」
「そういうことやね」
「そこはな」
「うち自身が注意する」
「そうせんとあかんわ」
 こう言うのだった。
「くれぐれもな」
「お酒については」
「そうせんとな」
「身体壊して」
「長生きも出来んわ」 
 そうなるというのだ。
「綾乃ちゃんかて長生きしたいやろ」
「それはね」 
 綾乃はすぐに答えた。
「うちにしても」
「そう思うな」
「やっぱりね」
「人は普通な」
 芥川はさらに言った。
「生きたいと思う」
「相当追い詰められてへんと」
「それも出来るだけや」
「長く生きたいね」
「それは綾乃ちゃんもやね」
「その通りやで」
 綾乃も答えた。
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