第二十八話 古代の神々その七
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「僕等とエカテリーナちゃん達の政ってな」
「ちゃう部分も多いね」
「ああ、考えがな」
政に対するそれがというのだ。
「そやからな」
「それは皆やん」
綾乃は中里の今の言葉にあっさりとした口調で答えた。
「うち等の間でも」
「十星連合でもかいな」
「そう、うち基本内政は太宰君に任せてるけれど」
「実は色々言い合ってるな」
太宰の上に立っている大宰相のリーが言ってきた。
「そやな」
「そやね、内政でも」
「私も入れてな」
「三人で議論する時多いけれど」
「それぞれの考えが食い違ってて」
「揉める時あるね」
「それで綾乃ちゃんは声を荒立てんけど」
それでもというのだ。
「私と太宰君はな」
「激論することもあるね」
「そしてな」
リーはさらに話した。
「太宰君以外ともな」
「ああ、この前わしと自分めっちゃ言い合ったな」
メルヴィルがリーに言ってきた。
「国政を巡って」
「そやったな」
「あの時はわしもや」
「内務大臣としてやな」
「引けんとこがあったからな」
「そこに太宰君もおったが」
「あいつにも言わんとな」
そうしなければというのだ。
「いられんかったわ」
「それで言ったな」
「かなり強くな」
「自分に予算出せって言う時多いな」
交通大臣のトウェインは財務大臣の羅に話した。
「そやな」
「こっちもな」
羅も応えた。
「予算のことはな」
「大事やからやな」
「無駄やと思うとこにはや」
「お金回せんな」
「そやからよく調べて考えて」
そうしてというのだ、羅は脳内に国家予算のことを思い出しそのうえでトウェインとの
激論のことも思い出しつつ話した。
「そのうえでな」
「出してるな」
「そやからな」
「わいに言われてもやな」
「そう簡単にはな」
「出せんな」
「お金は油断するとや」
無駄に使うと、というのだ。
「それでや」
「なくなるな」
「簡単にな」
「それはわかっててもな」
産業大臣の施も言った。
「こっちも必要やと思うさかいな」
「言うな」
「そや」
その通りだというのだ。
「さもないとな」
「やっていけんな」
「とてもな」
まさにというのだ。
「それでや」
「産業省としても」
「言うんや」
その大臣即ち代表である自分もというのだ。
「時には強くな」
「取っ組み合い寸前になるな」
「議会も大変だしね」
両院の議長を務めるアレンカールはそちらの話もした。
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