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私の 辛かった気持ちもわかってよー
10-3
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 近畿大会一次予選と二次の2回戦までを突破したのは、シングルでは、私、みく美、麗香、美湖、こころ、1年の香菜花と優莉で、コーチの言っていた京都国際と都大付属の連中も上がってきている。京都国際の多々良カンナに2回戦では、鈴音が破れて、そして、3回戦では、美湖とこころも破れて、都大付属の花井碧には、学館の第二エース保津聖華が破れていた。優莉は学館のエース小野寺鏡に3回戦敗退。京都No.2と言われてきた洛中国際の連中はガタガタで全て3回戦で姿を消していたのだ。去年までと違って、新しい時代になってきていたのだ。

 準々決勝は私は香菜花とで、私が勝ち上がって、みく美は都大付属の花井碧に勝ったのだが、麗香は京都国際の多々良カンナに負けていた。準決勝は私と学館の小野寺鏡、みく美は京都国際の多々良カンナなのだ。

 先に私の試合で、やっぱり小野寺鏡はベースライン際を攻めてきたが、予想していたことなので、私は向こうのサイドラインを狙って、難なく6-3で勝っていた。次のみく美は意外と苦戦していてタイブレークのあと9-7で何とか勝っていた。

 私とみく美の決勝戦が始まった。私達は真っ向からストロークの打ち合いで、お互いにジャンピングスマシュのチャンスを伺っていて、長いラリーが続いていた。だけど、5-4からみく美が追い上げてきて5-5になって、30-30の時みく美はしびれを切らして、強烈な短いスライスショットを・・私は救い上げるのがやっとで、ボレーで決められてしまって、その後も決められ5-6とリードされた。その後は、私も、得意のサーブと [参の型] でサイドを狙って、2ゲームを連取して、最後も45-30から バックハンドがコーナーに入って、みく美を振り切っての8-6だったのだ。

「みく美 準決勝で疲れちゃったのね」

「そんなことないよ やっぱり 山葵が本気出すと太刀打ちできないわ 山葵 おめでとう」

 その後、スタンドで仲良くみていた璃々香先輩と衣笠響がやってきて

「見ごたえのある試合だったわー 私は、どっちが勝っても良かったんだけどー 山葵 パワー付いてきたみたいネ」

「やだー 先輩 又 ウチの身体舐め回すよーにぃー」と、璃々香先輩は私の身体を上から下まで改めて見ていたのだ。

「そーじゃーぁないよ この身体のどこにそんなパワーがあるんだろうってネ 鍛え直したんだネ さすがー・・・ネ」

「そうねぇー やぱり 山城さんは 新しい女王にふさわしいわネ」と、衣笠響も言ってくれていた。

「あなた達 ダブルスも間違いないと思うけど 京都国際のペァ 油断すると手強いわよ とにかく パワーがあるから」と、衣笠響は忠告してくれていた。

 ダブルスも私とみく美は調子良かって、準々決勝の相手は麗香と美湖のペァでつぶし合いだったんだけ
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