ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
19.二と二の刀
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だ。......その時にスプリガンのこともチラッと漏らしてたんだ」
(カゲムネというサラマンダーが話を合わせてくれているのか?)
「........そうか。そういことにしておこう。確かに現状でスプリガン、インプと事を構える気は、俺にも領主にもない。この場は退こう。........だが、いずれ貴様とは決着をつけるぞ」
「望むところだ」
キリトとユージーンが拳を合わせる。
「俺たちも決着をつけよう」
「まぁ、俺が勝つけどな」
俺とシータも拳を合わせる。
そうして、サラマンダーの大群は帰っていった。
「サラマンダーにも話のわかるやつがいるじゃないか?」
「まぁ、あの嘘ばれてると思うけどな」
「.....だろうな!」
俺とキリトは拳を合わせる。
「すまんが状況を説明してもらえると助かる」
サクヤさんから声をかけられた。
静けさを取り戻した会談状の中央で、俺たちは状況を説明する。俺たちの話が終わると揃ってため息を吐く。
「......なるほどな。シグルドの態度にいらだちめいたものが潜んでいたのは私も感じていた」
「いらだち?何に対して?」
リーファが問う。
「たぶん、彼には許せなかったんだろうな。勢力的にサラマンダーに後塵を拝しているこの状況が」
「........」
「シグルドはパワー思考の男だからな。キャラクターの数値、能力だけでなくプレーヤーとしての権力を深く求めていた」
「でもだからって.......何でサラマンダーのスパイなんか?」
「もうすぐ導入される《アップデート5.0》の話は聞いているか?ついに《転生システム》が実装されるという噂がある」
「.......じゃあ」
「モーティマーに乗せられたんだろうな。領主の首を差し出せばサラマンダーに転生させてやると」
「それでどうするの、サクヤ?」
サクヤは少し考えた後、アリシャ・ルーに話す。
「ルー、たしか闇魔法スキルを上げてたな?」
サクヤの言葉に、アリシャ・ルーは大きな耳をパタパタ動かして肯定の意を表した。
「じゃあ、シグルドに《月光鏡》を頼む」
アリシャ・ルーの月光鏡によりシグルドのやったことを洗いざらい話、最終的にサクヤさんはシグルドをシルフ領から追放......つまり、レネゲイドにした。
再び静寂が訪れてもサクヤさんは、考え込んだような顔でそっとリーファに話しかけた。
「.....私の判断が間違っていたのか、正しかったのかは次の領主投票で問われるだろう。ともかく礼を言うよ、リーファ」
「あたしは何もしてないもの。お礼ならシュウくんとキリトくんにどうぞ」
「そうだ、そう言えば......
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ