ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
19.二と二の刀
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同盟だと.......護衛の一人もいないお前たちがその大使だと」
サラマンダーの指揮官が驚いた表情のあと、バカにしたような笑みを浮かべる。
「ああ、そうだ。この場にはシルフ、ケットシーの両陣営との貿易交渉に来ただけだからな」
「だが、会談が襲われたとなれば、それだけじゃすまねぇぞ!四種族で同盟を組んでサラマンダーに対抗することになるだろう」
しばしの沈黙が.....
「たった二人、たいした装備も持たない貴様をにわかに信じるわけにはいかないな」
サラマンダーの指揮官が背中に背負われる剣を抜き、構える。
「俺の攻撃に三十秒耐え切ったら、貴様を大使として信じてやろう。インプはお前に任せるぞ、シータ」
「了解しました。ユージーン将軍」
サラマンダーの指揮官とともに出てきた男も腰に収められた長剣を抜く。
「キリト、指揮官の方は任せるぞ」
「おう」
シュウくんとキリトくんが互いにサラマンダーと向き合う。
「まずいな.......」
「え......?」
「あのサラマンダーの両手剣と長剣、レジェンダリーウエポンの紹介サイトで見たことがある。《魔剣グラム》、《妖刀村雨》.........ということはあの男、ユージーン将軍とシータだろう。知ってるか?」
「.........な、名前くらいは.....」
息を飲む。
「サラマンダー領主、モーティマーの弟.......ユージーン。リアルでも兄弟らしいが、知の兄に対して、戦闘力の弟、純粋な戦闘力では、全プレーヤー最強と言われている」
「全プレーヤー最強........」
「それだけじゃない。シータは、ユージーンと互角に渡り合える腕の持ち主..........。とんでもない二人が出てきたな」
「........シュウくん、キリトくん」
空中で対峙する二組みの戦士たち。雲が流れ、日差しが幾つもの光の柱を作り出し、その一つがサラマンダーの剣にあたり、まばゆい反射。その瞬間、ユージーンとシータが急に動き出す。
赤い大剣を大きく振りかぶりキリトに振り下ろす。キリトくんも流石の反応速度で黒の大剣でガード........だが、赤い大剣は、黒の大剣に当たる瞬間、その実態が消え去り、再び実体化。
爆音が鳴り響き、キリトくんが壁に激突する。
向こうでは、同様にシータの攻撃に反応したシュウくんだが、シュウくんも爆音とともに壁に激突する。
「.....いまのは!?」
「魔剣グラムには、《エセリアルシフト》っていう、剣や盾で受けようとしても非実体化してもすり抜けるエクストラ効果があるんだヨ!」
アリシャが説明をする。
サクヤも同様に説明し出す。
「妖刀村雨も同様にエクストラ効果があるん
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