第十幕その六
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「尚更じゃ」
「夢みたいなチームだね」
「お伽の国に相応しいな」
「いや、こんなチームまでオズの国にあるなんて」
王女も笑顔で言います。
「素敵過ぎるわ」
「全くじゃな」
「応援だってね」
ファンの人達のそれもというのです。
「熱狂的でね」
「物凄いのう」
「球場が縦に横に揺れる位の」
巨大なその場所がというのです。
「そこまでのよ」
「凄い応援でな」
「歓声もね」
こちらもというのです。
「本当にね」
「桁外れじゃ」
「ここまでの応援なんて」
それこそというのです。
「サッカーやフットボールでもね」
「優勝を決めるな」
「そうした時でもないとね」
「ないのう」
「そう思うわ」
「全くであるな」
「私もそう思うわ」
こうリンキティンク王に答えました。
「本当にね」
「うむ、いいチームじゃ」
「何から何までね」
こうしたお話をしてでした。
皆は球場を後にしました、そして夜は洋食屋さんに入ってそれぞれお料理を注文しましたがここで、でした。
リンキティンク王は魔法使いが注文したオムライスを見て言いました。
「わしはカツカレーを注文したが」
「球場でのお話からだね」
「うむ、それも美味そうであるからな」
それでというのです。
「後で食うぞ」
「オムライスの後でだね」
「そうするぞ、しかしな」
リンキティンク王はこうも言いました。
「どっちも残さずじゃ」
「食べるね」
「食べるものは残さない」
「絶対にね」
「オズの国の決まりじゃ」
だからだというのです。
「ちゃんと食べるぞ」
「どちらもだね」
「うむ、ではオムライスを食うぞ」
こう言ってそのオムライスを食べますが。
食べつつです、リンキティンク王はしみじみとして言いました。
「これも日本から入っておるからのう」
「そうなのよね」
アン王女は海老フライ定食を食べつつ頷きました。
「これが」
「ここは洋食のお店であるがな」
「洋食自体がね」
「日本のお料理でな」
「日本のお料理のジャンルの一つでね」
それでというのです。
「日本からよ」
「入っておるな」
「そうなのよね」
「それでじゃ」
リンキティンク王はさらに言いました。
「このオムライスもじゃ」
「そのうちの一つなのよね」
「そしてこれがまたじゃ」
「美味しいのよね」
「うむ」
そうだというのです。
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