第五章
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「マドンナメイトだってな」
「いいか」
「そうした小説も色々あるんだな」
「出版社にしても」
「そうなんだよ、しかしそうしたことをな」
鷲尾は少し苦笑いになって話した。
「小さな子に言えるか」
「言える筈ないよな」
「やっぱりな」
「どうしても」
「それでな」
そのうえでというのだ。
「知る頃にはな」
「見せられないよな」
「写真集なんてな」
「とても」
「もうお互いに見て見ぬふり聞こえても聞こえないふりでな」
そうした態度で通してというのだ。
「終わりだよな」
「そうだよな」
「こうしたことはな」
「どうしてもな」
「そうなるな」
「ああ、そしてな」
それでというのだ。
「俺としてはな」
「とても言えないよな」
「そうしたことは」
「本当に」
「ああ、言ってもわからないし言うものじゃないしな」
とてもというのだ。
「だからな」
「言えないな」
「本当にな」
「こうしたことは」
「そうだよ、まあ使用中は部屋に鍵かけてるしな」
内側からはなのは言うまでもない。
「見付からない様にもして」
「そしてな」
「そのうえでお世話になっていこうな」
「これからもな」
「ああ、これも青春だ」
鷲尾は笑ってこうも言った。
「お世話になっていくぜ」
「俺もだ」
「俺もだよ」
「俺だってな」
クラスメイト達も続いた、クラスの女子達に気付かれない様にそうした。そんな話をしながら鷲尾は高校生活を満喫してだった。
専門学校を出てシェフとなり繁華街の居酒屋で働いた、そうしている中で結婚して子供も出来たが。
彼は写真集は集め続けていた、それで胡桃すっかり大人になって奇麗になった彼女にこんなことを言われた。
「お兄ちゃんまだ写真集集めてるの」
「悪いか?」
「結婚したのに」
「結婚してもだよ」
鷲尾は今は黒い髪の毛をロングにして見事なスタイルのL消防署員ではなくそちらの職業になりたいと思ってなった彼女に答えた。
「発奮するからな」
「それでなの」
「集めてるんだよ」
「そうなのね」
「高校の時もお世話になってな」
そうしてというのだ。
「今はな」
「発奮でなのね」
「お世話になっるんだよ」
「全く。まあ私の彼氏もね」
胡桃は冷めた目になって言った。
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