第一章
[2]次話
写真集が欲しい理由
鷲尾勇馬は読書やゲームが好きだ、そしてアイドルそれも古今のそれの写真集を集めることもそうである。
尖った口に細い目に眉のやや色黒の顔立ちで顔の形は正方形で黒髪をスポーツ刈りにしている。背は百七十程で中肉だ。
その彼にだ。彼が通っている高校のクラスメイト達は尋ねた。
「お前写真集好きだよな」
「アイドルの」
「ネットや古本屋で昔の人の買ったりな」
「今の人のも買うな」
「ああ、それで今な」
鷲尾は友人達に笑いながら答えた。
「森川葵さんの写真集注文したんだよ」
「ネットか?」
「それでか?」
「それで注文したのか?」
「そうなんだよ、あとな」
鷲尾はさらに話した。
「ネットの古本でな」
「ブックオフとか駿河屋でか」
「そこで買うんだな」
「そうしてるんだな」
「安いしな」
鷲尾は笑ってこちらのことも話した。
「森川葵さんは新品だけれどな」
「出たばかりだしな」
「それは当然だな」
「新品なのも」
「ネットでチェックしたら写真よかったしな」
写真集の中のそれもというのだ。
「サンプル見たらな」
「それでか」
「それで買うんだな」
「新品でも」
「それで昔今は女優さんとかタレントさんの人のはな」
そうした人の写真集はというのだ。
「ネットに出ている画像チェックしてな」
「それでか」
「そうしていいかどうか確かめてか」
「それで買ってるんだな」
「そうなんだよ、中古でな」
そちらでというのだ。
「買ってるんだよ、兎に角集めてるよ」
「アイドルの人の写真集をか」
「熱心にそうしてるんだな」
「そうなんだな」
「ああ、昭和の写真集もな」
その頃に出版されたというのだ。
「いいぜ」
「この前森尾由美さんの写真集買ったんだったな」
「今タレントさんの」
「あの人がアイドルの頃の」
「そうだよ、今女優の和久井映見さんの写真集もな」
こちらもというのだ。
「ちゃんとな」
「買ったんだな」
「そうなんだな」
「ああ、それでな」
そのうえでというのだ。
「平成の人だってな」
「あれだろ、高橋由美子さんな」
「平成のはじめ頃あの人もアイドルだったし」
「その頃のあの人の写真集も買って」
「他の人もだよな」
「真鍋かをりさんはグラドルか」
こちらに区分されるアイドルだというのだ。
「あの人もな、井川遥さんもな」
「あの人も昔はグラビアの仕事しててな」
「写真集も出してたな」
「そうだったな」
「井川遥さんのも買ったよ」
鷲尾は強い声で言った。
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