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黒崎一護の異世界物語
◇許嫁と戸籍と月村と
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そんな光景にノエルはむっとしてファリンにチョップを叩き込む。

ドゴッと良い音を出して倒れるファリン。一護はふぅと溜め息を吐いてソファーに体を預け、未だコソコソしている忍とすずかに顔を向ける。

「今の一護はすずかと同い年なのよ?つまりはすずかにも十分可能性があるってことなのよ!!」

「で、でもお姉ちゃん。一護君は高校生何だよ?私とじぁ釣り合わないよ………」

まぁそうだろう。方や現役高校生の男子。方や今年小学生になる女子。釣り合わないにも程がある。どちらかと言えば忍とのほうが釣り合うだろう………それが、本来の姿であればの話だが。

「何言ってるのよすずか。一護君は今はすずかと同い年なのよ?それに人間ってのは精神は体に引っ張られると言うんだから十分すずかにも可能性はあるのよ?」

「あっ」

忘れていたすずか。自分(達)を受け入れてくれた衝撃があまりにも強すたのだからまぁ仕方がないだろう。

「中身は高校生だから大人な雰囲気を出しているからノエルやファリンも怪しいからね。多分一護君は将来モテモテな女ったらしになるわよ?第一夫人の地位を取りなさいすずか」

「第一夫人?女ったらし?」

まだ小学生にも上がっていないすずかには厳しすぎただろうか?

「見なさい一護君を」

「?………っ!?」

忍が指で隣を差す。その方向をすずかも追い、目を大きく開く。









「はい、あ〜んしてください一護君」

「え?あ、いや……ひ、一人で食えるから……な?」

ファリンが一口大に切った苺のショートケーキを一護にあ〜んしてあげている。

一護は気恥ずかしさからか、それとも他の理由があるのかは分からないが頬をひきつらせる。

「………………」ゴゴゴゴ

因みにノエルから暗黒闘気が立ち上ぼり、それが一護の霊圧を上回る程にまで膨れ上がっているからか一護の顔が真っ青になっている。

「………………」ゴゴゴゴ

その光景を見たすずかの目からハイライトが消え、妖しくクスッと微笑む。

流石の忍もそんな魔性の雰囲気を醸し出すすずかにやり過ぎたかと思ってフォローしようとするが、恐怖からか口が動かない。

「ファリン」

「はい?どうかしたのですかお嬢様」

一護にケーキを差し出しながらすずかに対して返事をする。ファリンが鈍いのか分からないが、すずかが纏うオーラに気が付いていないようだ。

「次で良いからわたしにもやらせてくれるかな?」

好意を抱く一護の前だからか素直にそう言うすずか。暴力で奪うなどもっての他である。

「畏まりました。それでははい、あ〜んして下さい一護君」

「…………(汗)」

食べないと終わらないと悟ったのか、一護は顔を
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