◇説明と現在と契約
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と俺達は呼んでいる」
「虚………ですか?」
ファリンの言葉に頷く一護。
「俗に悪霊と呼ばれている霊でな。整(プラス)の肉体が負(マイナス)に落ちることで生まれる存在だ」
「悪霊……つまりは幽霊なの?」
「まぁな」
「流石に信じられないわよ。いきなり幽霊だなんて」
「んじゃ他に納得出来る正体があるか?兵器が一切通用しない存在に心当たりでもあるのか?」
「別にそういう訳じゃないのだけど………だったら一護君も幽霊なの?悪霊を斬っていたし」
「いや違う。俺はああいった虚を刈る死神代行だ」
死神………その言葉に動きを止める四人。
「死………神?」
「あぁ」
「死神というと………あの魂を刈る?」
死神と言う言葉に涙目になるすずか。意味が違うと解っているのにすずかの涙を見て一護は口を引きつかせる。
「そんな偏った意味での死神じゃねぇよ。死神の役目は死んだ霊魂をあの世……『尸魂界(ソウルソサエティ)』に送るのが仕事だ」
「あの世って本当にあったのね………ん?君は死神なの?代行って言ってたけど」
「俺は偶々死神になったからな。他の奴等見てぇな感じじゃねぇ」
「ふぅ〜ん。」
「で、死神は霊魂を管理する管理者なんだ」
「どうやって管理しているの?霊魂ってことだから実体がないのに」
「あの世と現世を繋いで魂をあの世に送るんだ。俺の仲間は死神のことを現世とあの世の均衡を保つ調整者(バランサー)とも言ってたな。」
「均衡?崩れたらどうなるの?」
「俺にも詳しいことは分かんねぇんだが……たしか、現世とあの世が入り混じった文字通りの混沌とした世界になるって言ってたな。」
「混沌…途方も無い話なんだね………」
年齢の割には賢いすずか。だが其処で忍は疑問に思った。
「ねぇ一護君」
「ん?何だ忍さん」
「君は刀で虚を斬っていたわよね?殺したんじゃないの」
「あぁ。俺達死神の持つ刀……斬魄刀は虚を斬り伏せることで、虚となってからの罪を濯ぎ、その魂を元の人間のものへと戻して尸魂界へと送ることができるんだ。だから倒しちまえば問題ない」
「死神は霊魂の管理だけが仕事じゃないのでしょうか?」
ファリンが一護に問い掛ける。そう、死神が霊魂を管理するなら虚を倒すのはまた違う職業の方では無いのか?
「死神のもう一つの仕事ってのが虚を倒し昇華させることだ。死神の他に滅却師という奴もいるが今は関係ねぇ」
「………君は何処からどう見ても子供……よね?君も死神として虚と戦っているの?」
妹であるすずかと同い年くらいの少年が死ぬかもしれない戦場にいるのだ。心配するのも仕方がない。
「あぁ………その……な?信じられね
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