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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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なってから、再開したの その時に此処に越してきたの あっ すみません 亜里沙さん そこの具材乗せて みんなにまわしてくださいな?」

 その具材の皿には、まぐろ、真鯛、サーモン、イカの切り身に厚めの錦糸卵、生姜、きぬさやなどが乗っていた。別のお皿にキザミ海苔が。海鮮ちらしだ。

「うん うまい キラが作ったの?」白木屋君が聞いていたら

「そーだよ お母様に手伝ってもらったけどネ しらすのお酢に椎茸と穴子刻んだのをご飯に混ぜて 卵は私が焼いたの だから、ちょっと焦がしちゃった」

 その時、私は亜里沙と顔を見合わせて「お母様だってー・・・ お嬢様なんだよ やっぱり」って、言いたかったのだ。

 3時ごろ、生徒さんが帰ったのかお母さんが顔を見せた。私のお母さんも若いけど、それ以上なのかも、ロシァ系の可愛い人といった顔立ちで、確かにキラちゃんに似ている。紺のノースリーブのすっとしてスリムなワンピース。髪の毛も黒くて真直ぐで・・・キラちゃんのウェーブがかかってふわっとしたのは誰に似たんだろう。

「ようこそ みなさん 樹羅の母でございます お客様なのに失礼しちゃってすみません 樹羅がいつもお世話になっております 一度、ご挨拶をしとかなくてはと思っておりましたの」

 私達は慌てて椅子から立って・・・白木屋君は椅子を倒していた。

「どうぞ ごゆっくりしていってくださいネ あぁ もう 召し上がっていただいてたのね 樹羅ちゃん プリン お出ししたらー この子ね 姉妹居ないでしょ 昨日からはしゃいでて 皆さんが来るのとても楽しみにしてたのよ 朝から張り切っちゃってー プリンも樹羅が作ったの どうぞ 召し上がってくださいな お味のほうは・・どうだか 樹羅ちゃん! お皿の戸棚 開きっぱなしよ 包丁もまな板の上に置きっぱなし!」

「あっあぁー お母様 すみません 気をつけます」と、樹羅ちゃんは、急に萎縮したように・・。その時、私は、ちょっと気になっていたのだが

 出されたプリンはなかなかのもので、ちゃんとオーブンで焼かれたものだった。

「うーん おいしいー キラちゃん お料理も上手ネ」と、亜里沙が唸ると

「亜里沙さんでしょ? 博物館の学芸員を目指しているんですってね 樹羅から聞きました 素敵な目標ですよねー」

「はぁ まぁ 目指してるだけですけどネ キラちゃん そこまで・・」

「樹羅はなんでも報告してくれるのですのよ 山葵さんでしょ? 健康的なお顔で・・ 全国大会で決勝までいかれたんですってね すごいわぁー 練習大変なんでしょ? すぐに、次の予選が始まるとか 今日はごめんなさいね 樹羅のために・・」

「はぁ なんとかー でも、今日は私も楽しみにしてましたから・・」

「そう言ってもらえるとネ あー 
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