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黒崎一護の異世界物語
◇初の戦闘
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を合図にしたのか三体の虚が襲い掛かって来る。

ノエルに襲ったようなゆっくりじゃない。車並の速度で突進してくる虚達。

だがそれが何だというのだろうか。
たかが下級虚風情三体が、破面の根城の『虚圏』にたったの三人で乗り込んだ一護に勝てる?

否、断じて否。

「はぁっ!!」

一護を捕えようと伸ばされる巨腕。だが、その速度は忍に伸ばされた時の数倍のスピードがある。

一護はその巨腕を飛んで躱し、伸ばしきった腕に着地してそのまま疾走する。

乗っている虚の頭を踏み台に一番後ろの虚の背後に跳んだ。

家と同じ高さまで跳躍する一護。

重力と落下速度を加算した斬撃は虚を脳天から真っ二つに両断した。

真っ二つにされた虚は左右に半身が倒れ、霊子へと戻り消えていく。

「ガアァァァァァァッ!!」

咆哮する残りの二体の虚。仲間が殺られたからか、霊圧が上昇していく。

だが、所詮下級虚の霊圧が上昇しようが脅威にはならない。

「ウルセェよ。さっさと倒れやがれ」

一護は斬魄刀を………投擲した。

矢の如く。槍の如く投擲された刀は虚の頭に見事突き刺さり、仮面を砕いた。

斬魄刀を手放した一護を隙だと認識した虚は、突進する。

だがそれは大きな間違いである。

「……残念だったな」

斬魄刀を持たない一護。だが、刀を失って戦えなくなる死神など必要だろうか?

否。斬魄刀を何らかにより失っても自衛は出来るように白打と言うモノを習得している。

確かに一護は純粋な死神ではなく死神代行だ。だからこそ、ルキアや一角に白打を教わっている。

だからこそ………この光景は頷けるだろう。

殴る為に突きだされた腕。その腕を合気道のように受け流し………強烈な霊力を込めたパンチを虚の腹に叩き込んだ。

簡単に中までめり込み、その体内で霊力を爆発させた。

指向性を持たない只の霊力の爆発は虚を破裂させる。

自分達では毛筋の傷すら負わせる事が出来なかった虚を、子供がまるで赤子の腕を捻るかのように倒すこの光景を忍とノエルは夢でも見ているかのように呆然とし。

すずかとファリンは拍手していることから………ファリンの感性は6歳のすずかと同じレベル?

地上の全ての虚を倒し終えた一護。地面に落ちている斬魄刀を拾う。

後は上空に飛んでいる虚だけなのだが、降りては一蹴されると理解している虚は降りてはこない。

「あれは………どうするのかしら?」

忍が一護に尋ねる。もし虚に銃等が効くのであれば撃ち落とせるが、効かないのだ。

「ん?どうするって、普通に斬るだけだが?」

「斬るって………具体的にはどうするの?」

ファリンが気になったのか聞き返すが、一護は当然かのよ
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