孤島編 悪魔の鉄人と気高き処女姫 最終話
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で、あっちじゃ大騒ぎになってたんだぜ!?」
「え……!?」
「監視カメラの映像を細工されてたせいで、誰が盗んだのかも分からなかったって話だが……ひとまず回収には成功したってことだな! さすがはアーヴィング捜査官だぜぇ、ミサイルみてぇなオッパイだけが取り柄じゃないってことだなっ!」
「むっ……ちょっと、失礼ねっ!」
マイクの無遠慮な発言に眉を顰め、ヘレンは抗議の声を上げ始めていた。そんな彼らを乗せたヘリは、水平線を艶やかに彩る朝陽を浴びながら、出発地点であるこの某国の首都を目指して大空へと飛び去って行く。
「……ふふっ」
海面を漂う水上バイクに跨り、その様子を見上げていた1人の爆乳美女は――蠱惑的な笑みを浮かべながら、ハンドルに白く優美な手指を絡ませていた。青い扇情的なチャイナドレスは、その豊満な肢体にぴっちりと密着している。
安産型のラインを描いた極上の爆尻は、シートにむにゅりと押し付けられ淫らに形を変えていた。エンジンが始動した瞬間、推定Kカップという超弩級の爆乳がどたぷんっと揺れ動いている。細く引き締まった腰つきに対してあまりに豊穣な果実が、ぷるぷると弾んでいた。
忠義とヘレンにシャドーフォートレス島の情報を流し、古巣である対策室の武器庫からサラマンダーを「拝借」し、ヘレンの窮地に駆け付けていた謎の美女。彼女は空の彼方に飛び去ったヘリを見送った後、真逆の方向へと水上バイクを切り返し、水飛沫を上げて海原の向こうへと走り去って行く。
「……これからも進み続けなさい、ヘレン。あなた自身が信じる道を。あなた自身が信じる、正義のために……」
自分達はそれぞれ違う「道」に進んで行くしかないのだと、「最愛の弟子」に示すかのように。妖艶な微笑を浮かべる爆乳美女こと真凛・S・スチュワートは、大海の果てに向かって旅立つのだった――。
◆
――私です。アイアンザックは「虎の子」のミサイルスパルタンを撃破され、死亡しました。ヘレン・アーヴィングは仮面ライダーオルバスと共に、無事に島を離脱しております。
――しかし、シャドーフォートレス島は自爆装置の作動によって焦土と化しています。ミサイルスパルタンも失われ、ノバシェードはますます衰退の一途を辿ることになるでしょうが……ヘレン・アーヴィングの功績を証明し得る物的証拠も残ってはいないでしょう。アイアンザックが完成させたミサイルスパルタンを横取りしつつ、彼女に王族としての「箔」を付ける……というあなたの目論見通りには行かなかったようですね。
――あら、あなたともあろうお方が何を驚かれるのでしょう。もしや……この私が何も知らないまま、あなたから提供された情報を対策室とオルバスに流していた……とでも? アイアンザ
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