第二十八話 古代の神々その四
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「あそこは三人やなくて星のモン全員でな」
「この塔を踏破したか」
「そうかもな」
「言われてみればそやな」
その可能性はあるとだ、トウェインも頷いた。
「この塔は誰もが挑戦出来てな」
「何人でそうしてもええな」
「それやとな」
トウェインは施に応えて言った。
「別にゴーゴリやラクシュミーちゃんが一緒でもな」
「ええな」
「そやな」
「その辺りほんま聞いてみるか」
中里も言った。
「エカテリーナちゃん達に」
「それがいいわね」
アレンカールは中里のその言葉に賛成した。
「あの娘達に聞いてね」
「エカテリーナちゃん達プライベートやと優しいしな」
「お話出来ることならお話してくれるしね」
「公の場では冷酷非情やけどな」
統治者としての彼等はそうであることで知られている、この辺り何時でも変わらない綾乃達十連合の星の者達とは違う。
「プライベートやとな」
「そうやしね」
「聞いてみるか」
「本人さん達にね」
「そうしよか」
こう言うのだった。
「ほんまな」
「そうしましょう」
「ああ、しかしエカテリーナちゃん達ともやがては一緒に戦ったり治めたりすることになるな」
中里はこのことにも言及した。
「そやけどな」
「今一つ想像出来へんわね」
「そやねんな」
「何か完全にね」
アレンカールも首を捻りつつ述べた。
「別世界のね」
「相手みたいやな」
「同じ星の人達でもね」
「連合と枢軸って全くちゃうからな」
それぞれのカラーがとだ、中里は言った。
「そやからな」
「一緒にやってくとはね」
「将来はな」
「確かに想像出来へんわ」
「そやな、実はサマルカンドの前で戦った時もな」
「これから一緒にやってくとはね」
「思えんかったわ」
あの決戦のことも話した。
「どうにもな」
「あたいもよ」
アレンカールは中里に話した。
「それはね」
「自分もやったか」
「絶対に勝つとはね」
「思ってたな」
「そやけどね」
「仲間になるとはやな」
「思えへんかったわ」
こう中里に言うのだった。
「どうもね」
「そやったな」
「私もや、そしてそう思ったからこそ」
リーも言って来た。
「私達は勝てんでな」
「それでなのね」
「今ここにおるんやろな」
「仲間になるって想像出来へんかったから」
「枢軸と一つになったらあそこの領土も治める」
エカテリーナ達と、というのだ。
「そのことも想像出来たか」
「うちもちょっと」
綾乃はあの時のことを思い出しながらリーに答えた。
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