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神々の塔
第二十八話 古代の神々その三

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「遥かにな」
「わかるな」
「そや」 
 まさにというのだ。
「その通りや」
「そういうことやな」
「それでや、僕もや」
「罠の解除と一緒にやな」
「階全体を確かめることもやな」
「してる」 
 実際にというのだ。
「そうしてるわ」
「そやな」
「そうしてからな」
「階を進んでるな」
「ああ、ほな分身達が罠を全部解除してな」
 芥川はあらためて話した。
「そしてな」
「そのうえでやな」
「階全体を見終わってや」
「戻ってきたらな」
「行こうな」
「ほなな」 
 こう話してだった。
 一行はまずは芥川が階の全ての罠を解除して階の隅から隅まで見て戻ってきて芥川の影の中に全て入ってからだった。
 そのうえで進みはじめた、途中出て来るモンスター達は倒していき階を踏破すると次の階でもそうしていき。
 一階一階確実に踏破していった、羅はその中でこんなことを言った。
「ピラミッドに罠は付きものやが」
「実際に多いな」
 メルヴィルが応えた。
「ここんとこ」
「やっぱりピラミッドみたいな階やとな」
「罠が多いな」
「ああ、ほんま芥川がいてくれてよかったわ」
 罠の解除を得意とする彼がというのだ。
「さもないとな」
「こんな簡単に行けんかったな」
「そう思うわ、しかしエカテリーナちゃん達はやっぱり術とかでやな」
 羅は自分達より先に踏破した彼等のことをここで考えた。
「それでやな」
「突破してたやろな」
「詳しいことはわからんが」
 それでもというのだ。
「踏破したんは事実やしな」
「どないして罠を踏破したか」
「それはな」
 羅は眉を顰めさせつつ話した。
「わからんな」
「本人達に聞いてみるか」
「起きた世界でそうするか」
「何かな」
 メルヴィルは考える顔で述べた。
「あそこは一つにまとまってる感じが強いな」
「星のモンがか」
「ああ、神星の三人だけやなくてな」
 エカテリーナ以外のというのだ。
「他の星の連中もな」
「そういえばそんな感じやな」
 施はメルヴィルのその言葉に頷いた。
「枢軸は」
「そやろ、わし等とはまた違った感じでな」
「それぞれが役割分担しつつな」
「それでいてな」
「一つにまとまってるな」
「そんな風やな」
「若しかして」
 施は考える顔になって言った。
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