第八十七話 妹の受験その十
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「他の行いもどうにもならない」
「そんな人はね」
「まして幼稚園覗くんだよ」
「生活保護じゃなくて刑務所に行くべきね」
「もっと言えば刑務所も税金で動いてるから」
このことも忘れてはいけないことだろう、死刑を廃止すればその死刑囚を長きに渡って税金で食べさせることになるのだ。
「静菌の無駄遣いって言うなら」
「これが一番酷いわよね」
「凶悪犯養うとかね」
税金でというのだ。
「こんな酷いことないよ」
「人を殺したりした奴とかね」
「十九歳で一家四人強盗殺人した奴とかね」
この輩は実在する、救い様のない外道であった。
「死刑にしたら文句言う人いるし」
「四人殺して死刑はないって」
「まだ未成年だったとかね」
犯行当時だ。
「更正がどうとか言って」
「そんな奴更正するかって」
「する筈ないよね」
「更正しても四人の命は返って来ないわよ」
殺された命はだ。
「その人達はどうなるのよ」
「犯罪者の人権とか言うラッパーの人もいるけれど」
古田はこの輩の話もした。
「顔に刺青入れる位の人だよ」
「うわ、ないわよそれ」
顔に刺青と聞いてだ、理虹は一瞬で心から引いた顔になって応えた。
「絶対に」
「お顔に入れるとかね」
「ラッパーの人ってよく刺青入れるけれど」
「ファッションでね」
「ラッパーの人達のね」
「あの音楽は色々言うから」
社会にある問題をだ。
「それでアウトローな主張もね」
「言ってね」
「ファッションもそうなるけれど」
「それでもお顔に入れるって」
理虹は引いた顔のまま言った。
「もうないわよ」
「そんな人だから」
「そんな人が言うのね」
「犯罪者の人権とかね」
「殺されたり被害受けた人達の人権はどうなるのよ」
「そこがおかしいよ、もう凶悪犯はどんどん死刑にして」
そしてとだ、古田は言った。
「生活保護だってね」
「ちゃんと受けるべき人に渡さないとね」
「障害があるとかね」
身体や心にというのだ。
「まあお茶碗に痰吐く人も心にね」
「障害あるかも知れないのね」
「やっぱりおかしいからね」
そうした一連の行為を見ると、というのだ。
「だからね」
「障害があるかも知れないのね」
「まあその人がそうだったら」
何かしらの障害を持っているならというのだ。
「仕方ないけれどね」
「そうなら」
「何か噂に聞いたけど」
ここで古田はこれまで以上に眉を曇らせて理虹に話した。
「理事長さんが信者さんの天理教の教会の」
「ああ、八条分教会ね」
「あそこにいた碌でもない信者さんね」
「あの働かなくて大飯喰らいで図々しくてプライドだけ高くて恩知らずで何も出来なくてしなくて自分のことしか頭にないっていう」
「あの人も今はね」
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