序章
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解除した瞬間に押し寄せる炎を掻き消しテンマを押し流す。
流石のテンマもこう返されると思っていなかったのか、驚いた顔をしている。
「さすがだなぁ『忍匠(ニンジャマスター)』全ての忍術を知っているのは伊達じゃねぇなぁ!!」
「五月蝿い。さっさと死ね………」
「連れねぇじゃねぇかミライちゃんよぉ〜〜そもそも車輪眼が二つしか覚醒していないミライちゃんが完全に覚醒している俺様に勝てると思ってんのかぁ?えぇミライちゃんよぉ!!!!【水遁・水鮫弾の術】」
印を結んだ瞬間………ミライが使った水乱流の水までもが合わさった巨大な水の鮫がミライに噛み付こうと顎を開ける。
「無駄だ!!」
―【雷遁・雷刀一閃】―
草薙剣を横に一閃すると、帯電していた千鳥が飛ぶ斬撃となって鮫を卸した。
「囮だよぉそれは!!」
―【風分身】―
風がテンマとなった分身が頭上に現れ、ミライの背中を鮫肌が抉り裂く。
「ぎっがあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
響く悲鳴。だがミライは崩れ落ちる体勢のまま草薙を逆手に持ち替え、横に斬り捨てた。
風に戻るテンマ。
「痛い?ねぇ痛いですか〜〜ミライちゃん?そりゃ良かったよ!!」
投擲する手裏剣。
「ぐっ……」
―【千鳥流し】―
身体から千鳥を発して手裏剣を弾く。弾かれた手裏剣を瞬時に掴み、千鳥を纏わせて逆に投擲し返すミライ。
―【千鳥手裏剣】―
青白い雷撃を纏い、切れ味を底上げされた手裏剣をテンマは鮫肌を振るうことにより発生する衝撃波で弾く。
「そこだっ!!【火遁・豪火球の術】」
印を瞬時に結び口元で丸を作ってそこに息を勢いよく吹くと数mの大きさの火球が地面を削りながらテンマを襲う。
「甘ぇぜミライ!!【水遁・豪水球の術】」
ミライと同じく瞬時に印を結び、口元で丸を作ってそこに息を勢いよく吹くと数mの大きさの水球が地面を削りながらミライを襲う。
丁度中間地点で火球と水球が激突し、巨大な水蒸気爆発が発生する。
モウモウと水蒸気が立ち込める里。視界が完全に塞がれたその中で鋼と鋼がぶつかり合う音が響く。
ズバッと水蒸気を斬り裂き蒼雷を纏う草薙剣が鮫肌を弾く。
「お……おぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
―【千鳥刀・蒼月の太刀】―
青白い三日月を描き、その軌跡をなぞって千鳥刀が振るわれ、テンマの頬を裂く。
「っ!?」
ばっ!!瞬身で一気に距離をとるテンマ。有り得ないと言う表情で裂かれた頬を撫でる。
「おいおいっミライはまだ二つしか目醒めていないんだぜ?なのに完全に覚醒しているこの俺様が傷を負った?」
次の瞬間、その顔が憤怒に染まった表情に豹変する。
「この糞が!!糞が
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