第一章
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ナノマシン
アメリカのとある大学軍と密接な関係があるこの大学のこれまたとある研究室で今トーマス=ヘンシソン教授白髪頭を左で分け額を出した四角い顔に青い知的な目を持つ百八十位の背のがっしりした
体格の彼が今自分の助手達に言っていた。
「今私はナノマシンを研究しているが」
「その効果と危険性は言われていますね」
「度々」
「左様ですね」
「ウィルス化や暴走の危険にだ」
教授は助手達に話した。
「言われているな」
「ガンの治療に効果があると言われ」
「それと共にです」
「危険も言われていますね」
「そうだ、細菌や細胞よりも小さくだ」
教授はそのおおきさのことも話した。
「機械であるがな」
「自分達で増える」
「そうしたことも出来ます」
「まさに細菌か細胞です」
「そこまで言っていいものです」
「そうだな、しかしだ」
ここで教授は助手達にこんなことを言った。
「我々が造ったナノマシンの性能はどうか」
「肝心のそれは」
「一体どうなのか」
「教授はそれを言われますか」
「最も大事なのはそれだ」
性能だというのだ。
「そうだな」
「はい、その通りです」
「幾ら小型で増殖してもです」
「問題はそこです」
「そこが問題です」
「その性能だが」
教授はさらに話した。
「どうなのか。今公開されているナノマシンを集められるだけ集めてみたのだが」
「そうなのですか」
「教授の下に」
「そうされたのですか」
「実は連邦政府から依頼を受けてな」
教授はこのことも話した。
「そうした」
「ナノマシンの検証ですか」
「それですか」
「連邦政府の依頼で為されますか」
「そうする、これよりな」
こう言ってだった。
教授は助手達に手伝わせて集められるだけ集めた世界各国のナノマシンの検証、それに実験もしていった。
そうしてそれぞれのナノマシンの特徴や性能を確かめたが。
時間をかけての検証、実験の後でだ。教授は助手達に言った。
「私の思った通りだ」
「思った通り?」
「といいますと」
「優秀なナノマシンも多い」
真面目な顔でだ、教授は助手達に話した。
「中には驚くべきものもある」
「はい、悪用すればです」
「どうなるかというものすらあります」
「ナノマシンが危険視されるのも道理です」
「おかしな連中にそうされると」
「果たしてどうなるか」
「私も思う、しかしな」
それでもとだ、教授は言った。
「自然の細菌や細胞と比べてどうだ」
「そう言われますと」
「それ以上ではないですね」
「そうしたものと比較しての検証や実験も行いましたが」
「似ているものと」
「だが自然のものをだ」
そうしたナノマシンも
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