第四十章
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そう天道に告げた。
「相棒と一緒にな」
「探偵事務所を開くことにした、兄貴と一緒にな」
影山も言ってきた。
「そこで白夜の光を完全に俺達のものに」
「二人だけの光にする。そういうことだ」
「そうか。それではな」
「ああ」
「またな、天道」
矢車と影山が別れた。こうして二人はその手で掴んだ二人だけの白夜の光を完全に自分のものにするべく新たな道を歩みはじめたのであった。
次に別れたのは風間だった。彼は言う。
「俺はまた気ままにやらせてもらう」
「その腕でか」
「そうだな、ゴンも一緒だしな」
最早離れられないパートナーのことを口に出す。
「また戦いがあったらやって来る。その時までは」
「お別れだな」
「そういうことだ。それじゃあな」
胸のペンダントを輝かせながらその場を後にする。彼は風と共に去る。そうしてまた風と共に現われるのだった。
神代は爺やに声をかけられた。
「坊ちゃま、そろそろ」
「うん、爺や」
「今度は御前か」
「ミサキーヌも一緒だ」
天道に告げる。
「俺は一人じゃない。爺やもミサキーヌもいる」
「二人と共に何を目指すのだ?」
「ディスカビル家の復興、そしてスサノオとの戦いを終わらせること」
毅然として天道に答える。
「その二つだ。全てにおいて頂点を極める男としてな」
「そうか、ではそのまま進め」
天道が今の彼に贈る言葉はそれであった。それで充分であった。
「御前の道をな」
「また会おう。共に戦う友人として」
「ああ」
神代は爺やと共に岬の下へ帰っていく。次に別れたのは田所達であった。
「俺達はゼクト本部へ戻る」
「また何かあったら連絡をする」
「次の敵との戦いの時にはか」
「そうだ」
田所が天道に答える。
「何かあったら呼んでくれ、力になる」
「わかった。それではな」
「天道総司だったな」
大和が彼に声をかけてきた。
「噂以上だった。見事だった」
「そうだな。その力また期待させてもらう」
織田も言う。
「戦友として」
「戦友か」
悪い気はしなかった。不思議と馴染む言葉であった。
「それでいいか」
「そうだな」
黒崎の言葉にも微笑みで頷く。
「それでいい」
「そうか。ではまたな」
「何かあったら連絡してくれ」
また黒崎に返す。
「いいな」
「わかった。それではまた会おう」
田所の別れの言葉と共にゼクトのライダー達も去る。加賀美もまた。
「交番に戻るのか」
「落ち着く場所なんだよ」
屈託のない笑みを浮かべて天道に言う。
「今の俺にはな」
「自分の居場所だからか」
「そうさ、居場所を見つけたんだ」
にこりと笑ってそう述べる。
「俺もやっとな。悪いか?それで」
「いや」
その問いには
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