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星河の覇皇
第八十四部第三章 円明園の会議その三十九

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「韓国は」
「履き違えていた」
「はい、日本への対抗心ばかりで」
 それでというのだ。
「政治も行ない続けていて」
「正しい国益を得ていなかった」
「そのことを前から思っていましたが」
 それでもとだ、朴は伊東にさらに話した。
「今は殊更です」
「強く感じておられますか」
「痛感しています」
 そこまでというのだ。
「まことに」
「そう言われますか、確かにそれは」
「首相から見てもですね」
「その日本の政治家として申し上げます」
 伊東は微笑んで朴に答えた。
「そのことは」
「やはりそうですね」
「民主政治の欠点も影響して」
「民主政治で政治家はどうしてなるか」
「選挙に立候補し」
「投票の結果ですね」
「なるものです、これはどの国も同じで」
 民主主義国家ならというのだ。
「無論我が国もです」
「議員、知事それにですね」
「国家元首である大統領もです」
 その彼等もというのだ。
「選挙の結果選ばれます」
「連合なら全ての政府が同じですね」
「地方自治体もまた、ですが」
「そしてですね」
「主権者は市民です」
「彼等の支持を得るかどうか」
「それで政治家にもなりますが」
 しかしとだ、朴はさらに話した。
「私は大統領に任命されて今の地位にありますが」
「しかしですね」
「はい、大統領は」 
 自分を任命した彼はというのだ。
「やはりです」
「選挙によって選ばれたので」
「その支持者、大統領にしてくれた市民の言葉にはです」
「容易に反論出来ないですね」
「韓国は市民に日本に対抗する意識が強く」 
 それでというのだ。
「日本に対する政策ならです」
「全てですね」
「支持を得られたので」
 それでというのだ。
「千年以上の間です」
「日本に対してばかりでしたね」
「政治においても」
 他の分野と同じくというのだ。
「そうなっていました」
「市民が日本に対するというのなら」
「その市民の支持を得ないとです」
「政治家になれず」
「政策もです」
 これもというのだ。
「政治家は自然とです」
「日本に対するものばかり出す」
「そうなってしまい」
 そしてというのだ、何しろ民主政治においては何といっても主権者である市民の支持が必要だからだ。
「それで支持を得た政治家が生きていっていた」
「そのことは私も見てきました」
「首相もですね」
「そして日本の政治家も」
 伊東は自分だけでなくと述べた。
「そうしてきてです」
「若しそこで日本に融和的な政策を出せば」
「支持を得られるどころか」
 それとは逆にという口調であった。
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