暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーカブト 明日のその先へ
第三十九章
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「それがこのキュリオスなのだ」
「その力でワームを創り出し今度の戦いを操ってきた」
「その通りだ。さっき言ったようにな」
「貴様を倒せば今回の戦いは終わる。ならば」
 左腰のクロックアップにスイッチを入れる。そうしてハイパーカブトになった。
「ハイパーキャストオフ」
 電子音が告げられてハイパーカブトとして姿を見せる。彼は遂に本気を出してきたのだ。
「最初からハイパーカブトになるとはな」
「俺は相手の力量を見極める」
 天道はキュリオスに対して告げる。
「そのうえでのことだ。この戦いもまた」
「私と闘う為にだな」
「御前との戦いに全てを賭ける。いいな」
「いいだろう、ではその力を見せてみるのだ、人間よ」
「行くぞ」
 迷いはしなかった。すぐに切り札を切る。
「ハイパークロックアップ」
「ハイパークロックアップ」
 電子音と共に動きキュリオスとの激しい攻防に入る。キュリオスのスピードだけでなく攻撃力も圧倒的であった。拳の一撃一撃がハイパーカブトを以ってしても耐え難いまでに衝撃を加えてきていたのである。
 しかし天道はそれに耐えている。耐えながら彼も反撃を加えてきていた。
「ほう」
 キュリオスはその拳を受ける。拳を受けたうえで笑ってきた。
「ワーム達を倒しただけはある。見事なものだ」
「俺に褒め言葉は意味がない」
 言葉の色を全く変えずに返す。
「それもわかっている筈だ」
「そうだな。では私も切り札を出そう」
「御前の力をか」
「そうだ。これこそが主の力」
 腕に巨大な剣を出してきた。それこそがキュリオス、即ち主の剣であった。
「これで苦しまずに死なせてやろう」
「そうか。それならば」
 天道も決着の時が来たのを悟っていた。最後の力を今出す。
「フルスロットル」
「フルスロットル」
 全てのゼクターがやって来た。出された剣にその全てが集まる。
「ザビーゼクターセットオン」
「サソードゼクターセットオン」
「ドレイクセクターセットオン」
「パンチゼクターセットオン」
「キックゼクターセットオン」
「コーカサスゼクターセットオン」
「ケタロスゼクターセットオン」
「ヘラクスゼクターセットオン」
「ダークカブトセットオン」
「ガタックゼクターセットオン」
 全てのゼクターが剣に備わる。そうして今パーフェクトモードになった。
「オールゼクターコンバイン」
「パーフェクトモード」
「一撃で決める」
 その剣を構えて言う。一陣の風が天道とキュリオスの前を舞う。それはまるで最後の戦いの前の清めの風のようであった。
「貴様との戦いはこれで」
「ふふふ、ならばこちらもだ」
 キュリオスも剣を構える。両者は睨み合い力を溜める。
 天道は全ての力を放ってきた。渾身の力で光の刃
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ