第三十六章
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んと。そして俺自身の」
「ぐおおおおおおおおおおお!!」
後ろでスコーピオワームの爆発が起こる。神代は今完全に神代剣に戻ったと言えた。自身の忌々しい影を断ち切ったことによって。
「爺や、これでいいな」
神代は立ち上がり剣を収め爺やの名をその口に出した。
「全ての頂点に立つ俺は。仇討ちについても頂点に立つ」
再びクロックアップを入れて残りのワーム達に向かう。ワーム達との戦いは完全に終わりに近付いていた。
ネイティブとの戦いは天道と根岸、加賀美と三島の戦いになっていた。二人のライダーはそれぞれの相手と互角、若しくはそれ以上に渡り合っていた。
「思ったより腕をあげているな」
三島は加賀美の相手をして述べる。かつては天道と二人掛かりであっても圧倒したというのに今では加賀美と互角であった。
「この私と互角とは」
「この程度ではな」
加賀美は三島に応えてきた。傷を負いながらもまだ立っていた。
「俺も仮面ライダーだ、休んでいるわけじゃないんだ」
「そうか。それでか」
「そうだ。この程度で」
構えを取りながら三島を見据えていた。静寂でさえもが緊張の中に支配されている、そうした世界の中に彼は自らを置いていたのであった。
その緊張の中で三島に対して攻撃を仕掛けようと前に動いた。しかしそれより前に加賀美は動いてきた。突進して右の拳を思いきり出す。
「受けろっ!」
「うぐっ!」
その拳を受けて後ろにのけぞる。その間に加賀美はその手に二本の刃を出してきた。
「そしてこれで!ライダーカッティング!」
続いてその刃で刺し貫いてきた。加賀美の拳を受けてのけぞっていた三島にこれはかわしきれるものではなかった。胸を深々と貫かれて動きを止めてしまった。
「ぐう・・・・・・」
「どうだ三島!」
加賀美は動きを止めた三島に対して言う。
「これが俺の・・・・・・仮面ライダーの今の力だ!」
「見事だ」
断末魔でそれを認める。刃が抜かれた時彼は人間の姿になった。
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