第九幕その八
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「ロックもな」
「催すか」
「そうじゃ、それで漫才にじゃ」
「あと落語もあるのう」
「新喜劇もな、それにじゃ」
秀吉さんはリンキティンク王に明るく笑いつつお話をしていきます。
「相撲も忘れんぞ」
「そちらもじゃな」
「兎角な」
「何でもじゃな」
「楽しいものをじゃ」
「催すな」
「うむ、そうするぞ」
こう言うのでした。
「是非な」
「何か凄いお花見になりそうですね」
笑顔で、です。ボボ王子は言いました。
「これは」
「昔醍醐で催したが」
「あの時以上のですか」
「派手で賑やかでな」
そうしてというのです。
「皆が楽しめるじゃ」
「そうしたものにしますね」
「うむ、あとじゃ」
こうもです、秀吉さんは言いました。
「誰もが自分を卑しむことはな」
「ないですか」
「それで楽しめばよい、わしは奴隷とかいうものは嫌いじゃ」
秀吉さんはこのことは真面目に言いました。
「オズの国なくて本当によいと思っておる」
「ラゲドー氏はかつて私達全員を奴隷にするつもりだったね」
魔法使いはこのことをお話しました。
「オズの国の征服してね」
「それじゃ、奴隷なぞ論外じゃ」
秀吉さんは魔法使いにも言いました。
「わしは天下人であった頃もじゃ」
「奴隷は否定していたね」
「そうじゃ、民は治めてもな」
「奴隷はだね」
「何があってもじゃ」
断固としてという口調でした。
「認めんぞ」
「いい考えだね、奴隷は必要ないよ」
カエルマンも言います。
「この世にね」
「そうであるな」
「誰もが自分のやるべきことをしたらね」
「奴隷はいらぬのう」
「そうだよ、そんなものがあることは」
「間違っておるな」
「そうだよ、秀吉さんは正しいよ」
他ならぬ秀吉さんご自身に言います。
「その考えはね」
「そうであるな」
「うん、その考えでいこうね」
「これからもな」
「実はこの人奴隷になっていた人達を助けたことがあるんだよ」
今も秀吉さんのお隣にいるねねさんが言ってきました。
「実はね」
「そうなんですか」
「そうなんだよ、日本の人達で奴隷になって他の国で働かされている人達がいるって聞いて」
クッキーにこのことをお話しました。
「それですぐにだよ」
「その人達を助けたんですか」
「お金を出して自分が奴隷になっていた人達を買って」
そうしてというのです。
「日本に戻してね」
「そうしてですか」
「元の立場に戻したんだよ」
「それは凄いですね」
「当然のことをしただけじゃ」
秀吉さんは特に誇るでもなく言いました。
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