第二十七話 集結その七
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「そうだったな」
「あの人とですか」
「悪い印象は受けなかった」
??にも話した。
「むしろ結構な」
「いい印象をですか」
「受けた」
そうだったというのだ。
「あの人からはな」
「そうだったんですね、確かにいい人ですね」
??もそれはと答えた。
「あの人は」
「そうだな」
「初対面ですが草薙さんと同じで」
その草薙も見て話した。
「優しい」
「いい人だな」
「そして繊細で」
「そこは俺と違うな、繊細かっていうとな」
それはとだ、草薙は笑って話した。
「俺は違うからな」
「いえ、お話を聞いていますと」
遊人が謙遜する草薙に笑って話した。
「草薙さんもです」
「繊細か」
「はい、そう思います」
「自覚はしていないがな」
「それは謙遜では」
「そうか?だがそうしたことを言ってもらって嬉しいな」
草薙にしてもだった。
「俺もな」
「そうですか」
「ああ、それでこれで夢見の牙暁を入れて六人か」
草薙は地の龍の今の面子の話もした、一人一人しっかりとその顔を見ながらそのうえで話をするのだった。
「後一人か」
「すぐに来てくれるわ」
庚が答えた。
「だから安心して」
「そうなんだな」
「そして全員揃えば」
それからのこともだ、庚は話した。
「いよいよね」
「戦いね」
颯姫が応えた。
「それがはじまるわね」
「ええ、そうよ」
その通りだとだ、庚は颯姫に答えた。
「いよいよね」
「そうね、遂に」
「これまでは殆ど戦わなかったけれど」
「これからは違うわね」
「そうなるわ、ただ出来るだけね」
庚は真面目な声で言った。
「皆死なないことよ」
「戦ってもですか」
「ええ、簡単に死ぬことは許さないわ」
??にも答えた。
「絶対にね」
「そうですか」
「私達は出来るだけ生きてね」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「人間を滅ぼして地球を救うんですね」
「一緒にいるのよ」
こう??に答えた。
「戦いが終わってもね」
「そうですか」
「だからね」
それでというのだ。
「死ぬことはよ」
「庚は許さないですか」
「そうよ」
絶対にと言うのだった。
「そのことはいいわね」
「本当に絶対ですね」
「何があってもね、そのことは言うわ」
「わかりました、では生きる様にします」
遊人は庚の言葉を受けて笑顔で答えた。
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