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仮面ライダーカブト 明日のその先へ
第三十四章
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「それでは私を倒して掴んでみろ。その」
「白夜とやらを」
「白夜とやらを」
 二人息を合わせて述べる。二人はやはり同じ存在であるのがわかる。
「なら掴んでやる」
 最初に動いたのは矢車だった。クロックアップを入れる。
「俺達の光を」
「ああ、やるぜ兄貴」
 影山は渾身の力を今全身に込めた。そのうえで言う。
「これが俺達の光への道だ。一緒に」
「行くぞ。ライダージャンプ」
「ライダージャンプ」
 二人は同時に跳んだ。そこに乃木達が動きを合わせる。
「動きはわかっている」
「無駄なことだ」
「無駄かどうか」
「見せてやる、御前等にな!」
 二人はジャンプの頂点で叫んだ。そこでまたクロックアップを入れてきたのであった。その瞬間これまでにない力が二人の全身を覆った。
「ライダーキック」
「ライダーキック」
 電子音も同時に響き渡る。それはパンチホッパーも同じだった。
「ライダーパンチ」
「ライダーパンチ」
「無駄だと言っている」
 攻撃を仕掛けてきた二人に対してまた述べる乃木達、彼等は矢車も影山も確実に倒せると思っていた。しかしそれは大きな間違いであった。
「では私の同じキックとパンチを受けて」
「永遠に闇の中へ落ちろ」
 乃木達はそれぞれ攻撃を浴びせる。ライダーキックとライダーパンチをそれぞれ出す。それは二人の動きを確実にコピーしたもので相当の威力があるものだった。
 だがその蹴りも拳も二人のそれに比べて遥かに落ちるものになってしまっていた。彼等が弱くなっていたのではない。二人が強くなっていたのだ。
「何っ!?」
「私の拳を」
「ただコピーしたもので俺達に勝てはしない」
 急降下したままの姿勢で衝撃がせめぎ合う。次第に自分達が押していく中で矢車は述べたのだ。
「今の俺達にはな」
「そうだ!」
 影山も言う。
「俺達はただ闇の中を這いずり回っていただけじゃない!こうして力も!」
「終わらせるぞ相棒」
「ああ、兄貴!」
 二人は言葉を交あわせる。それと共に衝撃をさらに仕掛けていく。
「これで終わりだ」
「俺達は光を手に入れるんだ!」
 乃木の衝撃が二人の衝撃に負けた。派手な爆発と共に大きく後ろに吹き飛ばされたのだった。何度も身体を地面にバウンドさせ呻きながら人間の姿になったのであった。
「まさか・・・・・・」
「私達を・・・・・・」
「立てはしないな」
 着地した矢車が二人の乃木に声をかける。
「今ので終わりだ」
 立ち上がりながら言葉を出す。それは影山も同じであった。
「俺達の勝ちだ。そうだな」
「確かにな」
「その通りだ」
 乃木達もそれを認める。ふらふらとした動作で立ち上がりながら言う。
「御前達の勝ちだ。しかし」
「しかし!?」
 影山はその言葉に反応
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