第二十七話 姿が変わりその十
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「日本オリジナルです」
「そうだよね、しかしね」
「お好きですか」
「大好物の一つだよ」
そうなっているというのだ。
「カレーライスやハンバーグと並んでね」
「そうですか」
「あんな美味しいものがあるなんてね」
ク=ホリンは笑って話した。
「日本はいいね」
「まあそう言われますと」
中里も笑って応えた。
「日本は恵まれてます」
「お料理はね」
「僕もそう思います」
「アイルランドも食べものが美味しいなら」
心からだ、ク=ホリンは思って言った。
「いいけれどね」
「この世界でもですか」
「イングランドよりもね」
この国以上にというのだ。
「美味しいものはないよ」
「そこまでですか」
「だから日本の料理を食べて」
そうもしてというのだ。
「感激してね」
「今はですか」
「食べていますか」
「そうだよ、あと中華料理も好きで」
こちらもというのだ。
「フライドチキンもね」
「お好きですか」
「そうなんだ、それで戦が終わったら」
「それからはですね」
「ナポリタンを食べるよ」
「お寿司どうだい?」
金髪のショートヘアで卵型の顔に緑の目を持つ長身痩躯の武装した青年が言ってきた。
「鮭の」
「ああ、そっちもいいね」
ク=ホリンは青年にも応えた。
「お寿司も」
「そうだね、じゃあ私は」
「戦が終われば」
「鮭の握りを食べて」
そうしてというのだ。
「それからだよ」
「他のネタもだね」
「食べるよ、そういえば彼等に名乗ってなかったね」
青年は一行も見て話した。
「そうだったね」
「フィン=マックール様ですね」
綾乃が応えた。
「そうですね」
「そうだよ、僕もこの階で君達と戦うよ」
「そうした神霊さんですね」
「そしてね」
それでというのだ。
「戦が終わったらね」
「その時にですね」
「お寿司食べるよ」
「そうしますか」
「うん、じゃあ美味しいお寿司を食べる為にも」
「今からですね」
「戦おうね」
「お願いします」
綾乃がこう言うとだった。
一行は陣を組み構えを取った、そのうえでケルトの英雄達との戦に入った。最初はフィン=マックールが相手だったが。
この神霊との戦の中でだ、リーは言った。
「この方は親指を舐めると知恵が出る」
「それが特徴やな」
中里が応えた。
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