第二十七話 姿が変わりその七
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「機会があったらな」
「ケルピーもやな」
「食べような」
「モンスターは倒すとお金や経験値になるだけやないな」
「時として身体も残るからな」
だからだというのだ。
「そうした時はな」
「その身体を役立てて」
「食べることや」
「ええね、例えば燻製とか干し肉にしたら」
綾乃は保存食の話もした。
「塩漬けでもええけど」
「十星連合では缶詰や冷凍食品の技術も発達してるさかいな」
シェリルはこちらの話もした。
「そうしたものにもな」
「出来るね」
「保存食も大事や」
この技術もというのだ、実際に彼等はこうした技術の確立と発展に対しても心血を注いでいるのだ。
「それでや」
「その為にやね」
「モンスターを倒してお肉が手に入ったら」
「保存するのも大事やね」
「そうして何もない時とかな」
「食べることやね」
「保存出来たら」
食べものをというのだ。
「それだけな」
「助かるわ」
「そやからな」
「ほんまモンスターも倒したら」
「食べることもな」
シェリルも言うことだった。
「大事でな」
「保存もやね」
「大事や」
「そやね、それに食べても美味しいし」
綾乃はそうした食べものについて笑ってこうも話した。
「燻製とか干し肉も」
「そういえば綾乃ちゃん前ソーセージとかハムでビール飲んでる時言ったわね」
アレンカールが言ってきた。
「こうしたものは燻製やけどって」
「ソーセージとかハムとか」
「天邪鬼が好きって」
「そうらしいねん」
この妖怪はというのだ、何でも逆さに言うことで有名である。
「どうも」
「そうなのね」
「水木しげる先生が言われるには」
漫画家であり妖怪のことについては誰よりも詳しいことで知られている、今はぎ本人も妖怪になられ妖怪博士として過ごされているだろうか。
「そうらしいねん」
「面白いわね」
「そやから」
天邪鬼は燻製が好きだからだというのだ。
「何でも燻製にして」
「食べるのね」
「そうらしいで」
「じゃあソーセージとかに目がなさそうね」
「うちもそう思ってやねん」
それでというのだ。
「あの時言うてん」
「そうなのね」
「ただうちは燻製だけやなくて」
綾乃は自分の考えも述べた。
「やっぱり」
「お酒よね」
「これもないとあかんわ」
こう言うのだった。
「やっぱり」
「そうよね、綾乃ちゃんは」
「ご飯のおかずにする以外は」
「お酒のおつまみね」
「燻製は何でも好きやで」
酒のつまみではというのだ。
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