暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーカブト 明日のその先へ
第三十一章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
天道はその彼に対して言った。
「御前は動かないのか」
「いえ、今から動きますよ」
 そのにこやかな笑みのまま天道に返してきた。
「ですから御安心を」
「心配はしていない。何故なら」
「何故なら?」
「御前は俺には勝てないからだ」
 いつもの泰然とした態度でそう告げてきた。
「御前は俺には勝てない。御前の限界は知っている」
 かつて根岸が全ての人類をネイティブにしようとした時だった。天道はそこで根岸にそれが御前の限界だ、と根岸を見切った言葉をかけたのだ。天道はそれを言ってきたのである。
「どんな姿であろうとな」
「私が三島さんと同じ力を得ていてもですか」
「そうだ」
 その言葉は変わらない。
「どんな姿になっても。俺には勝てない」
「ふふふ、見くびられたものです」
 その言葉に不敵に笑ってみせる。相変わらず目は笑ってはいない。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ