第八十七話 妹の受験その九
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「暮らしてるらしいよ」
「いや、生活保護もね」
「確かな人にね」
「貰えるべき人によ」
「行き渡らないとね」
「駄目だし」
そうだというのだ。
「そんなね」
「どうにもならない人にはね」
「あと日本人にもだよね」
「日本の生活保護出だしね」
理虹もそれはと応えた。
「それだとね」
「日本人じゃないとね」
「貰ったら駄目よね」
「そうだよ」
まさにとだ、古田も言った。
「そこがおかしいよね」
「私もそう思うわ」
これは美濃部亮吉が東京都都知事になってからのことらしい、この人物の都政は極めて左翼的でありかつとの財政を深刻な赤字に陥らせたことでも知られている。
「それは」
「それが筋だよね」
「京都に住んでる人が大阪でね」
「色々政治的に助けてもらえるか」
「京都だと助けてもらえるわね」
「住んでいる地域のそれはね」
「住所が京都なら」
こちらにあればというのだ。
「京都府のそれを受けるよ」
「そうなるわね」
「だから外国の人はね」
「外国に住んでることになるから」
「日本の福祉とかはね」
「受けられないわね」
「それが筋で」
それでというのだ。
「そんなね」
「外国の人が生活保護貰うとか」
「そんなことはね」
とてもというのだ。
「無理だよ」
「そうなるわね」
「しかもアウトローの人達が貰うとか」
外国籍のというのだ。
「論外だよ」
「アウトロー、ヤクザ屋さんとかはね」
「もう取り締まるべきで」
そうした世界にいる者達を犯罪者かその予備軍とみなしての発言である。
「凶悪犯なら」
「生活保護なんて絶対に駄目ね」
「そんなもの渡すなら」
それならというのだ。
「もう犯罪者からは身ぐるみ剥ぐ」
「それで強制労働よね」
「何かのギャンブル漫画みたいにしても」
そうもしてもというのだ。
「いいよ」
「そこまでしてもね」
「犯罪者は犯罪者だから」
一般市民と完全に線引きすべきだというのだ。
「もう人権なんてね」
「考えなくていいわよ」
「そうそう、本当に何かのギャンブル漫画みたいに」
その様にというのだ。
「やってもね」
「いいわよね」
「それでふざけた」
「どうにもならない人にも」
「あげなくていいよ、そんなお茶碗に痰吐くみたいな」
またこのことを話した。
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