第八十七話 妹の受験その二
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「絶対に」
「そうでもないならね」
「いいの」
「あんたが芸能界に行くと言ってもね」
「そっちもいいの」
「芸能界もね」
色々言われているこの世界もというのだ。
「売れないと大変だけれど」
「売れると凄いから」
「それもあんたが決めたらね」
「いいのね」
「お父さんとお母さんはどう言うかわからないけれど」
それでもというのだ。
「私はね」
「それでいいのね」
「芸能界変な話も多くて不倫とか麻薬とか」
「そういうのしないといいの」
「どっちもね」
「そうなのね」
「特に麻薬はね」
理虹は顔を顰めさせて述べた。
「したら駄目よ」
「あんなのしないわよ」
実加はむっとした顔で答えた。
「間違ってもね」
「そうよね、あんたは」
「あんなのしたら死ぬわよ」
本気での言葉だった。
「身体も心もボロボロになって」
「麻薬はね」
「いや、これカンボジアのクラスメイトの娘が言ってたのよ」
「カンボジア?」
「やっぱりあそこでもやってる人いて」
それでというのだ。
「その娘の知り合いがね」
「やってたの」
「それでね」
「その娘から聞いて知ってるのね」
「頭バカになって」
実加は自分の言葉で姉に話した。
「もうおトイレもね」
「どうなるの?」
「どっちも漏らす様になって」
「どっちもなの」
「そう、それで変なもの見て暴れて」
そうしたことも行う様になりというのだ。
「挙句廃人になって身体も痩せこけて」
「身体も駄目になるのね」
「どうしようもなくなるってね」
「聞いたのね」
「そのお話聞いて本当に怖いと思ったから」
「絶対にしないのね」
「歯だってどんどん抜け落ちるそうだし髪の毛もね」
こちらもというのだ。
「なくなるそうだから」
「抜けていって」
「絶対にしないわよ、その中毒の人どう見ても長生き出来ないそうだしね」
「その娘が言ってたのね」
「恐怖新聞来るより怖いと思ったから」
そこまでというのだ。
「私はね」
「麻薬しないのね」
「長生きしたいしね」
「それはいいことね、あんなのしたらね」
理虹も真面目な顔で言った。
「マジで破滅するしね」
「麻薬はね」
「魔薬って言ってもね」
その様にというのだ。
「いいわよ」
「そうよね」
「何あんなのするのか」
妹にこうも言った、実際に理虹も麻薬については強烈な拒否反応を持っているので強く言うのだった。
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