第一章
[2]次話
狩猟犬だけれど可愛い
ふわりはトイプードルである、そのトイプードルの中でもかなり小さく足が短い方であると言っていい。
その彼女を散歩に連れて行っている時にだ、ふわりの飼い主である国崎家の主婦である百合子はご近所の茶色と白の雌の柴犬を連れている奥さんに会った。すると奥さんは百合子に対して挨拶を交えた後で笑顔でこんなことを言った。
「ふわりちゃん今日もお元気ね」
「ええ、そうなのよ」
百合子も笑顔で応えた。
「何よりよ」
「そうよね。うちのアカネちゃんもだけれど」
「ワン」
「ワンワン」
見れば柴犬はふわりと楽しそうにじゃれ合っている。
「お互い元気そうで何よりね」
「そうよね」
「アカネちゃんって柴犬でしょ」
奥さんは今度は自分の愛犬の話をした。
「だから小さくて可愛いけれど」
「それでもなの」
「柴犬って元々狩猟犬だから」
「狩りをするのよね」
「結構やんちゃなところがあるのよ」
こう言うのだった。
「これがね」
「そうなのね」
「アカネはやんちゃなだけだけれど」
奥さんはさらに話した。
「乱暴な子もいるそうだし」
「元々狩猟犬だから」
「気を付けないとね」
「外見は可愛くても」
「それでもね」
「そう言われると」
百合子は奥さんの話をここまで聞いて言った。
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