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仮面ライダーAP
孤島編 悪魔の鉄人と気高き処女姫 第5話
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て息巻いてる奴が! こんな古い手に引っ掛かってんじゃねーよッ!」

 そのフェイントに反応が遅れた隙を突き、反対側の影から飛び出したオルバスが急接近して行く。彼はコンテナに飛び込んだ瞬間、エンジンブレードを投げ飛ばしながら体勢を切り返し、真逆の方向に駆け出していたのだ。

「おのれッ!」
「その図体じゃ……遅過ぎんだよッ!」

 ミサイルスパルタンも即座に狙いを切り替えようとするが、ここまで来ればオルバスの方が速い。最大稼働スキルを発動した深紅の騎士は地を蹴って跳び上がり、勢いを乗せた後ろ回し蹴りを繰り出そうとしていた。「懐」に入り込まれたミサイルスパルタンはそんな彼を迎え撃つべく、単装砲形態になっていた両手をマニピュレーターに再変形させる。その手指で背部の超大型刀剣を引き抜き、そのまま一気に振り下ろして来た。

「はぁあぁああッ!」
「ぐはっ、あ……!?」

 だが、オルバスの必殺技に相当する「FIFTYΦ(フィフティーファイ)ブレイク」は、アイアンザックの予測を遥かに上回る破壊力を秘めていた。超大型刀剣を真っ向からへし折った後ろ回し蹴りは、そのまま勢いを殺されることもなく、ついにミサイルスパルタンの胴体部に炸裂する。先ほどの斬撃とは桁違いの衝撃に襲われ、胴体部ハッチは木っ端微塵に破壊されていた――。

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