孤島編 悪魔の鉄人と気高き処女姫 第3話
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にがぱっと開いた彼女は、アイアンザックの頭を太腿と股間でむにゅりと挟み込んでしまう。
「これで終わりよッ――!」
銅色の鉄仮面がむっちりとした太腿によって固定され、アイアンザックの視界がヘレンの股間で封じられた。そのままくびれた腰を大きく捻ったヘレンは、一気にアイアンザックの身体をフランケンシュタイナーの要領で投げ飛ばそうとする。
「――えっ!?」
だが。アイアンザックの頭を挟み込んだまま身体を大きく傾けたヘレンは、それ以上動けなくなっていた。なんと彼はヘレンの太腿で頭を挟まれたまま、脚力と首の筋肉、そして体幹だけで耐え抜いていたのである。
「……こんな児戯で私を倒せるとでも思ったのか? 随分と甘く見られたものだ。一つ言い忘れていたが……『救国の英雄』と言われているジークフリート・マルコシアンは、この私が直々に鍛え上げた『弟子』なのだよ。奴にあらゆる戦闘技術を叩き込んでいたこの私に、小娘如きの技など通用せん」
ヘレンの投げを耐え、踏ん張っているアイアンザックの片足。その足元からはミシミシと亀裂が走っており、彼の外骨格が誇る並々ならぬ馬力を物語っている。全体重を乗せたヘレン渾身の「幸せ投げ」は、アイアンザックの力技で阻止されてしまったのだ。
「そ、そんなっ……!」
「……だが。『軽さ』が売りの強化服にしては、なかなかの威力だな。私と、この『スパルタン』でなければ耐えられなかっただろう」
「うっ……!?」
アイアンザックの外骨格――「スパルタン」の並外れたパワーに慄く暇もなく。ヘレンの肉厚たっぷりな太腿が、彼の両手でガッチリと掴まれてしまう。今度は逆に、彼女の方が逃げられなくなっていた。
「良いものを見せてくれた、せめてもの礼だ。苦しむ暇もなく……楽に殺してやる」
「えっ……ちょっ、待ちなさっ、きゃあぁあぁあっ!?」
そのまま逆にヘレンの身体を持ち上げたアイアンザックは――彼女の股間に鉄仮面を埋めたまま、パワーボムの要領で彼女の後頭部を地面に叩き付けてしまうのだった。
あまりの衝撃に、その着地点から亀裂が走る。大地を砕く轟音が、この一帯に響き渡る。
「……あ、がっ……!」
絶大な破壊力によって仮面を破壊され、金髪のショートヘアと青い瞳を持つヘレンの美貌が露わになる。仮面を失ったことにより、彼女の汗ばむ肉体から滲み出る甘いフェロモンも、外に漏れ始めていた。未だに男を知らない処女でありながら、その肢体から漂う淫靡な色香は最高級の娼婦すら遥かに凌いでいる。
「あっ、ががっ……!」
驚愕の表情を浮かべたままぷるぷると痙攣している彼女は、大股をがぱっと下品に開いた「でんぐり返し」の体勢のまま、しばらく身動きが取れなくなっていた
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