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仮面ライダーAP
孤島編 悪魔の鉄人と気高き処女姫 第2話
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 ギルエード山地での爆発事件から、さらに数週間が過ぎた――2020年7月下旬の夜。北欧某国の領海内に位置する、絶海の孤島「シャドーフォートレス島」は、島全体を飲み込むほどの戦火に包まれていた。燃え盛る激しい炎が、暗夜の空を照らしている。

「撃て撃てぇッ! あの変態女を生かして帰すなァッ!」
「確実にこの場で仕留めるんだッ!」

 だが、それはノバシェードの襲撃を受けてのことではない。むしろこのシャドーフォートレス島こそが、ノバシェードの根城となっていたのである。その情報を聞き付け、島に訪れたノバシェード対策室の特務捜査官を排除するための砲火が、島そのものを焼き払わんとしているのだ。

「……まさか、あのタレコミが事実だったとはね。願わくば、イタズラであって欲しかったわ」

 島の至るところに設置されている機関銃や大砲に狙われている、件の特務捜査官――ヘレン・アーヴィング。遮蔽物に身を隠している彼女は自動小銃「GM-01スコーピオン」を握り締め、白銀の仮面(・・・・・)の下で苦々しい表情を浮かべていた。

 軍部が保有する海上要塞である、このシャドーフォートレス島の兵士達は、密かにノバシェードと繋がっている。その匿名での情報提供(タレコミ)を受け、ちょうど某国に滞在していたヘレンがこの島の調査に訪れたのだが――そこで待ち受けていたのは、「口封じ」を目論んだ兵士達による「手厚い歓迎」だったのである。
 最悪なことに、情報通りの事態がこの島で起きていたのだ。「この情報は確かめる価値がある」という捜査官としての直感を信じ、この島に潜入していたヘレンは仮面の下で冷や汗をかいている。

 万一(・・)の場合に備えて彼女が事前に着用していた、純白の新型強化服――「マス・ライダー軽装型」。このスーツが無ければ、間違いなく今頃は蜂の巣にされていたのだろう。装甲を極限まで削ぎ落とし、機動性のみを追求した彼女の新型スーツは、通常の量産試作型(マス・ライダー)とは比較にならない移動速度(スピード)を発揮出来るのだ。

(……裸より恥ずかしい格好だけど、この軽装型を用意しておいて正解だったわ)

 そんなバリエーション機を纏っている彼女の扇情的なボディラインは、極薄の白い強化繊維によってくっきりと浮き出ており、凹凸の激しい極上の女体にぴっちりと隙間なく密着している。僅かに身動ぎするだけでぷるぷると揺れ動く特大の爆乳と巨尻は、当然この戦闘の中で激しくばるんばるんと躍動していた。細く引き締まった彼女の腰つきが、その豊満な果実をより蠱惑的に際立たせている。

「はぁ、はぁっ、んはぁっ……!」

 圧倒的に不利な状況下。そこに立たされたヘレンの肉体は密閉されたスーツの内側でしとどに汗ばみ、淫らな雌のフェロモンを噴き出している。一切の無駄
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