第百八話 残暑が終わりその二
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「誰だってそうでしょ」
「私も帰る時に大雨だと」
咲もそれはそれでと答えた。
「やっぱりね」
「嫌でしょ」
「折り畳み式の傘持っていてもね」
それで雨を防げてもというのだ。
「大雨だと濡れるかもだし」
「でしょ?雨も降らないとね」
「お水なくなるしね」
「だから降らないと駄目だけれど」
そうしたものだがというのだ。
「けれどね」
「それでもね」
「登下校の時間には」
咲にこう言うのだった。
「降って欲しくないのよ、もう真夜中とかね」
「お家にいる時に」
「どかっと降って」
そうしてというのだ。
「朝には晴れてる」
「それがいいのね」
「そうよ、ただそう思ってもお天気のことはね」
クラスメイトはここで苦笑いになって言った。
「人間では中々どうにも出来ないわね」
「今の技術だとね」
それはとだ、咲も答えた。
「難しいわね」
「何か出来そうな感じだけれど」
「それで災害もどうにかなったらね」
「それね」
クラスメイトもそれはと応えた。
「日本にいるとね」
「尚更思うわよね」
「外国から来てる子皆言うでしょ、日本はね」
「災害多いってね」
「地震に台風に家事に雷に津波に竜巻に突風に洪水」
「何でもあるわよね」
「火山も噴火するし」
これもあってというのだ。
「もうない災害ないんじゃ」
「自然災害はね」
「特に東京にいたら」
クラスメイトは暗い顔になって話した。
「何と言ってもね」
「地震よね」
「富士山も心配だけれど」
この山が噴火するかも知れないというのだ、事実江戸時代に噴火している。それからは噴火していないが火山は何時噴火するかわからないものだ。
「何といってもね」
「地震よね」
「その次に台風よね」
「あと大雪も」
咲はこちらの災害の話もした。
「それで雪崩」
「それもあったわね」
「もうない災害がね」
「日本ないからね」
「災害が起きなかったら」
文明の力でコントロール出来ればというのだ。
「最高よね」
「確かにね」
「戦争は避けられても」
政治的努力でだ、戦争は政治的問題を解決する為の一手段であるからだ。
「それでもね」
「災害はね」
「あれだはね」
どうしてもというのだ。
「中々ね」
「そうはいかないのよね」
「会話とか無理だから」
災害に対してはというのだ。
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