第二十五章
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きないよ」
虎太郎もそれ等を食べながら述べる。
「僕もね」
「啓太郎どっちもできたんじゃなかったっけ」
「それでもだよ」
そう栞に返す。彼女も笑顔で食べていた。
「これは」
「戦いが終わったらまたここに寄るぞ」
剣崎が三人に告げてきた。
「それでいいな」
「戦いの前に栄養を取ることも大事だ」
橘も言う。
「だからだ。始の考えは正しい」
「そういえば橘さんってな」
「そうよね、結構以上に」
「味が」
三人はそんなことを話しながら食べている。彼等も橘の舌は知っていた。やはり何処か抜けている橘であった。
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