暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
第二十六話 決断その十五

[8]前話 [2]次話
「お話もね」
「通じるか」
「うん、だからね」
「そうだといいがな」
「まあ何はともあれ小鳥ちゃんは生きてる」
 空汰はこのことを素直に喜んで話した。
「そのことを喜ぼうな」
「今はか」
「それで全員揃ったしな」
「天の龍がか」
「このこともな」
「喜ぶことか」
「素直にな」
 まさにというのだ。
「そうしよな」
「その二つのことをか」
「そや、どっちもええことやろ」
「そうだな、ではな」
「これからやな」
「何をするつもりだ」
「パーティーや」
 それだとだ、空汰は笑顔で答えた。
「それしかないやろ」
「こうした時はか」
「ええことがあってお祝いするならな」
 それならというのだ。
「ほんまな」
「そうだな、ではな」
「ああ、楽しくやろうな」
「いいですね」
 護刃は空汰の提案に笑顔で応えた。
「小鳥さんがこうしてご無事で私達も全員揃ったんですから」
「確かにとても嬉しいことですね」
 征一狼もにこやかに賛成の意を述べた。
「それでは今から」
「それで何を飲んで食べるのかしら」
 火煉も乗り気だった。
「これから」
「食材は色々あります」
 嵐が答えた。
「冷蔵庫の中に」
「お酒もあったね」 
 昴流はそちらの話をした。
「それではそちらも出して皆でお祝いしよう」
「お料理でしたら私が」
 小鳥は自分から申し出た。
「作らせてもらいます」
「いや、大変なことがあった後だ」
 すぐに神威が言って来た。
「だから小鳥はな」
「いいの?」
「ゆっくり休んでいってくれ」
「けれど」
「ああ、わい等が作るからええで」 
 空汰も小鳥に言ってきた、それも優しく。
「別に」
「そうですか」
「お酒はワインとかビール出して」
 空汰は酒の話もした。
「それでな」
「そうしてですか」
「パエリアにスペアリブ、サラダにペスカトーレもな」
 こうしたものもというのだ。
「作るさかい」
「いいですか」
「ゆっくり休むんや」
「そうです、小鳥さんは今は休んで下さい」
 護刃も言って来た。
「私達これでもお料理得意なんですよ」
「そうなのね」
「ワン」
 ここでだ、犬鬼が鳴いたが。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ