第二十二章
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わりではない」
「そうだな」
橘が彼のその言葉に頷く。パスタをかなり乱暴に食べている。向かい側にいる剣崎も見ればかなり乱暴な食べ方である。貪るといった感じだ。
「オルフェノクとアンデッドだけではなかったのだからな」
「俺を創ったのも首領だったしな」
「奴は楽しんでいる」
天道の言葉だった。
「楽しんでいる!?」
ライダー達はその言葉に顔を向けてきた。首領、スサノオという存在の不可思議さの一旦をも見たような気になったからだ。
「全てのライダー達の前に立ちはだかってきた」
「全ての」
「何度も敗れてもだ。首領はその無限の力を人間に向けてきている」
天道は語る。彼は己の考えを述べているだけだが首領という不可思議な存在についてかなり突っ込んだ話になっていた。だがそれが全てではないのもまたわかっていた。首領はあまりにも大きく。全てが見えなかったのだ。
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