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星河の覇皇
第八十四部第三章 円明園の会議その三十

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「今更言っても遅いが」
「日本とは別の分野で成功を収め」
「そこで繁栄していれば」
「韓国はもっと繁栄していたかも知れないですね」
「そうだったかも知れない、そう思うとだ」
 どうにもというのだ。
「無駄に力を使い過ぎた」
「産業においても」
「そちらでも日本と戦って」
「それで、ですね」
「失敗だった、だからだ」
 朴はさらに話した。
「これからはそれもだ」
「あらためていければいいですね」
「それが出来れば」
「韓国は違ってきますね」
「大いに変わる、だからだ」
 それ故にというのだ。
「そのこともこれからな」
「市民にお話していかれますか」
「その様にされるとですか」
「外相はお考えですか」
「実はな、日本と対してもな」
 またこう言うのだった。
「利益はないことを理解してもらいたい、むしろ」
「日本と協調する」
「その方がいいですね」
「我が国にとっては」
「琉球やアイヌを見るのだ」
 日系国家と呼ばれるこの国々をというのだ。
「あの国々は国益次第で動いてだ」
「それに応じて日本を支持しますね」
「臨機応変に」
「日本から生まれて今も日本と交流が深いですが」
 それでも両国共それぞれの国益に従い動いているというのだ。
「そうしていますね」
「それで順調に発展しています」
「それぞれの国の得意分野を探し発見してです」
「それを発展させています」
「そうして発展しています」
「別に日本に対抗しようとしていません」
「というか我が国だけだ」
 そもそもとだ、朴は話した。韓国の様に日本にあらゆることで対抗しようとして動いている国は存在しないというのだ。
「そうした国はな」
「そして失敗していますね」
「むしろ順調な発展が出来ず」
「そのうえで発展を妨げられていて」
「今に至りますね」
「そうだ、そうしたことを終わらせてだ」
 そうしてというのだ。
「日本に対することなくむしろ日本から離れ」
「そうしてですね」
「国家を発展させていくべきですね」
「政治も行なっていくべきですね」
「韓国は韓国で」
「そうだ、かつて分裂していた時だが」
 韓国と北朝鮮、この二国に南北で分かれていた時はというのだ。
「あの時はな」
「統一すれば、でしたね」
「我が国は真の力を取り戻してです」
「日本に対することが出来る様になる」
「そう言っていましたね」
「そして統一したが」
 長い歳月をかけてそれは果たしたのだ。
「そもそも北朝鮮の様な国が長く存在出来る筈がなかった」
「左様ですね」
「それは言わずもがなでしたね」
「はっきり言ってしまえばだ」
 ここで朴はこうも言った。
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