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星河の覇皇
第八十四部第三章 円明園の会議その二十七

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「元々日本に強い劣等感と優越感がある」
「韓国には、ですね」
「我が国には」
「そもそもそれがあり」
「あの併合で刺激されていますね」
「華夷秩序では韓国は日本より上と考えていた」
 中華思想のそれにおいてだ、韓国は自分達では自分達は日本よりも上位にあると思っていたのである。
「しかしだ」
「国力で劣っていた」
「そして国際的評価もですね」
「繁栄についても」
「そして彼等が思う文化的にも」
「日本の方が上でだ」
 認めたくないがそう感じてというのだ。
「その結果だ」
「日本に対して優越感を持つと共に」
「劣等感を持った」
「それもかなりのものを」
「そこに併合も加わり」
「どうにもならなくなってだ」
 そしてというのだ。
「千二百年経った今もだ」
「続いている」
「そういうことですね」
「日本への対抗心が」
「韓国の国民性も変わったと思うが」
 それでもというのだ。
「しかしだ」
「日本へのそうした感情が変わらず」
「そして、ですね」
「そのうえで、ですね」
「何よりも日本に対してどうか」
「そう考えてしまいますね」
「何かある」
 韓国でというのだ。
「すると必ず我が国ではこうだが」
「日本ではどうか」
「日本ではどうなのか」
「そうした意見になりますね」
「それも常に」
「これも変わらないしだ」
 それにというのだ。
「何でも関係ないことでもだ」
「日本はどうかとなりますね」
「我が国では」
「それも自然にそうなり」
「全てはそこからですね」
「もうこれはだ」
 まさにというのだ。
「韓国の国家としての病気となっている、そして今回だけでなくだ」
「あらゆることで、ですね」
「今後は、ですね」
「この日本への対抗心を消す」
「そうしなければならないですね」
「私はそう思っている」
 朴は苦い顔で述べた。
「今対することになる中央政府の金内相を見るのだ」
「あの方はそうですね」
「日本を意識していません」
「非常に稀有な韓国人です」
「最初は八条長官に対抗心を持っている様でしたが」
「今は違いますね」
「日本よりもだ」
 むしろというのだ。
「見ているのはな」
「連合全体ですね」
「連合を見てそうしてですね」
「そのうえで動かれていますね」
「あの方は」
「女教皇と言われるが」
 朴は金の仇名も出した、タロットカードの一つでもあるこの存在に例えられるまでに知性に溢れた人物と言われ実際に中央政府でもかなりの知力を持っているとされている。
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