第3幕:無双伝説の対価
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匠を奪おうとしてるぞ!?」
青年はガンダム・フェルシュングの運転席に乗り込むが、やっぱり動かなかった。
「動かない!?……そうか!盗難防止の何かを既に仕込んで―――」
だが、青年はある台詞を言ってしまう。
「たんたん狸の金玉はー♪」
ライトは、青年の言葉にドン引きする。
「……何言ってんだこいつ?」
理由が解らないライトに反し、カッオは自分の息子の罪を思い出して慌てる。
「不味い!あの言葉が、あの機体の起動パスワードなんだ!」
やっと事の重大さを知って蒼褪めるライト。
「え?」
だが、青年に奪われたガンダム・フェルシュングは待ってはくれない。
「とったどぉー!」
自分の死を確信たライトは目と口を全開に見開き、尻餅を搗きながら後退りする。
一方のカッオは、自分の罪を思い出しながら目を瞑る。まるで、自分の死刑を受け入れるかの様に……
だが、この中で1番冷静だったのは、ガンダム・フェルシュングを奪われたツルギであった。
「それ以上は止めた方が良いですよ?それ以上ギアを上げれば―――」
青年に奪われたガンダム・フェルシュングはメインカメラを不気味に光らせる。
「おい!どうすんだよ!?あれに勝てる方法は無いのかよ!?」
ライトの混乱に反比例するかの様に青年に注意を促すツルギ。
「その翼は、運転手の脳波に操られる……それはつまり―――」
「何暢気な事を言ってるんだ!?て事は、難し操作をしなくても管理委員会を楽々と倒したあの技を繰り出せるって事じゃねぇか!?」
だが、突然青年が苦しみ始めた。
「あーーーーー!?」
「えーーーーー!?」
青年の悲鳴とライトの驚きの声で目を開いたカッオは、何時までも動かないガンダム・フェルシュングに首を傾げた。
「何故だ……何故私はまだ生きている!?あのガンダムは何故襲ってこない!?」
その間、青年は頭を抱えながら苦しんでいた。
「あーーーーー!頭が痛いぃーーーーー!」
恐らく、その理由はツルギが1番知っているだろうが、当のツルギは残念そうに真下を見ていた。
「翼が運転手の脳波に操られると言いう事は……運転手の脳波の供給を失った時点で、その翼は動かなくなる」
ツルギの言葉にカッオは、別の意味で不安になった。
「運転手の脳波の供給を失った時点で……あのガンダムを早く止めろぉーーーーー!」
2時間後……
ガンダム・フェルシュングを盗んだ青年が病院に運び込まれ、診断結果が言い渡された。
「脳波不足による一時的な脳死です。命に別状はありませんが、患者が完治して正常に戻るまでの時間は、患者の脳波分泌量次第で変わります」
ガンダム・フェルシュングを盗んだ青年に付き従っていた2人組の1人が、告げられた診断結果に愕然とする。
「何だよこれ……こんな設定有かよ……」
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