第3幕:無双伝説の対価
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には拳銃を握り締めた男性が血塗れで斃れていた。
ツルギはその女性に歩み寄ろうとしたが、その女性が満足の笑みを浮かべながら吐血して倒れた。
ツルギが慌ててその女性を抱きかかえるが、その女性は既に息絶えていた。
カッオは管理委員会所有の輸送空母からかつての仲間達が立て籠もるアジトを見下ろしていた。
「彼らです。彼らが武力による管理委員会解体を行おうとした人達です」
カッオがそう言うと、輸送空母から次々と戦闘機が発進し、輸送空母の機長はテロ組織に投降を呼びかける。
しかし、テロ組織は迫撃砲か対装甲ライフルで武装したジープ数十台で逃走する。
「逃げたぞ!逃がすなー!」
テロ組織が応戦するが、攻撃は戦闘機にかすりもしない。
「そんな攻撃が当たるかよ!」
しかし、別の戦闘機が何かに気付いてしまう。
「待て!その方向は!?」
テロ組織が発射した榴弾は管理委員会側の戦闘機には当たらず、逆に居住区の建物に命中してしまい一般人達が逃げ惑う阿鼻叫喚が発生してしまった。
ライトの30日間の禁錮刑と賠償金9413万が決定したその日の夜、ライトの父親が照明が消えた部屋の中で妻や子供達にある決定を告げた。
「この家を売ろう。そして私は退職金を得る。そうすれば賠償金支払いの足しになるだろう」
それを聞いたライトの母親が泣き崩れ、ライトの妹が訳も解らず母親を心配する。
「ママぁ、どうしたのぉ?」
「アーンブレーイ!」
熟睡中のライトの大音量の怒号でハッとして目覚めるツルギ。そして、寝ぼけながらぼんやりと見渡す。
「……久々に観ましたね、あの夢……」
自分の言葉にハッとさせられるツルギ。
「久しぶり……かぁー……私も随分、私の罪に対して図々しい臆病になったものね?あの夢を観なくなる程逃げてたなんて……」
3人とも自分の罪を再確認させられる夢を観てしまい、かなり気不味い朝食となってしまった。
「あー、思い出せるんじゃねぇよ」
「例の賠償金の事?」
「ツルギ!お前がその事で茶化すからいけないんだろ!」
「あんな動画を作るからいけないんですよ。そろそろ認めたらどうです」
「認めたら……ね……」
「館長さん?」
その時、展示室で何かが起動する音が響いた。
「何だ!?」
カッオは自分の息子の罪を思い出して嫌な予感がし、慌てて展示室に向かう。ツルギもそれを追う。
「待って!」
1人訳が解らないライトが出遅れた。
「何!?何!?何が遭ったの!?」
カッオが展示室に到着すると、既に2機のクズワンが起動していた。
「しまった!?」
そして、ツルギ達の自分の罪自慢合戦を盗み視していた青年がガンダム・フェルシュングに乗り込もうとしていた。
やっと展示室に到着したライトが慌てふためく。
「ちょっと待て!アイツ、あの赤い鷹
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